表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
18/45

広瀬と見つめ合う

広瀬はアカコの肩に手を置き真っ直ぐな目で見ている。


男の人とこんな間近で見つめあうのは初めてだ。

広瀬の手が置かれた部分が発熱し始めている気がする。


「では、アカコさん、桐生先生の写本を返して下さい」


「……えっ!……あっ!だめ!返さない!」


不覚にも広瀬の瞳に釘付けになっていたが、写本を要求され現実に引き戻された。


「やっぱり!

アカコさんが写本を持っているんですね!」


しまった!

広瀬に言質を取られてしまった。


「どこにあるんです?」


広瀬は無遠慮にアカコの部屋に入って来た。


「きゃー!出てってー!」


アカコは思わず叫んだ。


「あっ、いや、すみません!そんなつもりは…女性の部屋に勝手に入ってしまって…すみません!」


広瀬はアタフタと廊下に退却した。


「どうしたのー?」


二人の騒ぎに気づいたのだろう。台所の方から恒子の心配する声が聞こえた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ