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最強スケルトンに恋をした ~嫁達が強すぎて魔王認定されました~  作者: Hike技研
魔王城完成 そして

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九尾の誘惑と虎

「下手な変身だね」


北区の九尾


コンノの奥さんこと、ヨウ・コンノは出会うなりモナに言い放った。




少しだけ時を戻そう。


ルナに護衛が必要と言われ、モナと歓楽街を作り始めた北区へ向かい。

イーゼルが、マルタ小屋へ案内してくれた。

簡易的だが作りはしっかりしている。


開放的というか屋根があるだけだが、不思議と落ち着く。

その空間で、長い棒から煙をふく女性。見慣れない服。

いや、帝国で見かけたかモウラがきていたかもしれない。



ヨウは俺を、いやモナを見た瞬間にそういった。



「下手な変身だね」



モナはビクッとして耳を隠すようにする。


「いきなり失礼な発言だな」

俺の言葉にヨウは見向きもしない。


「お嬢ちゃん、半端な覚悟では人としては生きられないよ」


その言葉にモナの尻尾がわずかに膨らむ。


決して、バカにしているわけではなさそうな声色。

俺は、少し様子を見ることにする。



「あら、ごめんなさいね。セト魔王。ここに立つ娼館の女将をさせてもらいます。ヨウとお呼びください」

先ほどの目つきとは違い。やけに色っぽい目つきと声。

頭がくらりとくるが、モナが俺の手を握ってくれたので我にかえる。



「ふふふっ。お嬢ちゃんもごめんなさいね。それに、セト魔王に手を出したりはしないよ」

ヨウは自分の腰に手を回し尻尾を見えるように前へ出す。

甘い匂いが濃くなる。俺はモナの手を握り直す。


ヨウが目を細くし微笑む。とさらに空気が粘つく。


「これ以上尻尾を減らしたくないからね」



立派な黄金色の尻尾、だが見えているのは3本。


「魔王はいらないよ。ヨウ。ただ聞いていいか?」


「何なりと」


「聞いていたより尻尾が少ないんだが?」


「あなたの奥さんに2本切られましたの」


少しだけ、空気がピリつきヨウの尻尾が膨らむ。

モナが少しだけ腰を落とす。


「あらごめんなさい。昔の話ですわよ」


ヨウは尻尾を撫でる。

力を落としてるとはいえ、俺でも知る伝説級の魔物、いや九尾ってなんなんだろ。

なんにしても殺気が凄まじかった。



「あとの尻尾は、ふふ、私も子供も産みましたので、力を分けました」


さっきとは違う、大人の女性に見えたのに今は少女のように見える。

多種多様な色気?見せ方を自然としてくる。


傾国とも言われた魅力は、尻尾が減っても健在のようだ。



「あなたはさすがですね。私の魅了をものともしない。そちらのお嬢ちゃんの力を借りてるにしても立派です」


気がつくと手に汗をかいていた。それでもモナは俺の手をしっかり握っている。


「悪い冗談だな。人妻をそんな目で見ないし。こっちも奥さんがいるんでな」


「それもとびっきりのね。知ってますわよ」

ヨウがまた微笑む。先とは違い空気は変わらない。


「今の尻尾の数じゃ、あなたを誑かすには足りませんね。いや、あっても同じかもしれません」

また長い棒を吸い、煙を吐く。


いや、レン達に出会う前ならころりと行ってるだろ。


「あなたは完璧より、足らないものがお好きなのようなので」


何か心に引っ掛かる。


そんな俺を他所にヨウの目がモナを見る。

モナもヨウを観察するように見る。


白虎と九尾。他の獣人とは違う。種族じゃない獣が人になった伝説。


その体現。


何か通じるものがあるのかもしれない。


モナが伝説級なのちょっと忘れてた。



「お嬢ちゃんもごめんなさい。あなたがそのままで愛されてるのが、羨ましくて」


そんな話の中、イーゼルとコンノが顔を出す。


その後、北区のあり方を話し合い。基本コンノとヨウが顔役となり北区を仕切ってくれるようだ。


あと孤児で手癖が悪いのも躾けるという。


「毒を持って毒を制すですよ」

イーゼルが言ってのけ、コンノが苦笑している。



「変身、上手くなりたいならまたきなさい」

帰りがけにヨウはモナに話しかける。


モナは会釈だけして、また俺の手をとり歩く。

来た時より、体の密着が多かった。


マーキングされてるのかな。


大丈夫だよ。



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