四匹のドラゴン

まなみは小学四年生、兄のとしゆきは小学六年生。季節は夏休みで、おかあさんの実家のおばあちゃんの家に夏休みの間預けられることになった。
　まなみは本を読んだり、絵を描くことが大好きな女の子。一方としゆきはゲームが大好きな男の子。としゆきとまなみは、ひょんなことから、おばあちゃんの家の納戸の片づけを命じられる。その納戸の片づけの最中に、小さな宝箱を見つける。その宝箱の中には、手のひらにのってしまいそうなちびっこのドラゴン、四匹が入っていた。そのドラゴンたちは異世界からやってきたドラゴンたちだった。まなみと、としゆきは、ドラゴンたちを狙っている魔法使いの魔法によって、異世界へ入ってしまう。二人は自分達の世界に戻るために、ドラゴンたちとともに、異世界を旅することになった。
　旅の途中、まなみたちは、魔法使いの使い魔、カラスの攻撃を受ける。そのカラスからの攻撃を助けてくれたのが、ドワーフのムトラスだった。ムトラスは、としゆきに剣を教え、自分の身を守ることを教えてくれた。一方まなみはドラゴンたちから魔法を習った。そのあとまなみたちは、また旅を続けるが、そこでもまた魔法使いの使い魔であるオオカミに襲われ、一緒にいたドラゴンの一匹が連れ去られてしまう。困ったまなみたちだったが、立ち寄ったエルフの村で出会ったエルフの長であるヴィルアルから、まなみはドラゴンたちとは違った魔法を教わることになる。一方ドラゴンたちが、なぜ小さな体なのかその秘密も分かったが、としゆきも、魔法使いに捕まってしまう。まなみたちは、としゆきとそのドラゴンを助けるために、魔法使いの城へと乗りこんでいく。魔法使いの手下のゴブリンとの戦い、魔法使いが飼っている化け物との戦い、そして魔法使い本人との戦いを経て、としゆきとドラゴンを救い出すことに成功する。そして助かったまなみたちは魔法使いの城にあった鏡が、自分たちのいた元の世界へつながっていることを知ると、鏡を使って、元の世界へと無事に戻ることができた。