↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
僕の愛しい吸血姫  作者: 大成ケンジ
第一幕―満月の夜、僕は使徒になる―
PR
10/170

第一章 満月の夜、僕は使徒になる。【9】

「まず、わたしのことを話す。わたしの名前はアリーシア。血吸いの一族、吸血鬼と呼ばれる種族に属する妖魔」



「ようま?」



吸血鬼だろうな、ってことは想像がついていたけど、『ようま』という言葉に聞き覚えはない。



どういう字を当てるんだろう。



「人間で言う、悪魔や妖怪、物の怪の総称だと思ってくれれば良い」



なるほど、と頷く。



なら当てる字はおそらく妖怪の『妖』に、悪魔の『魔』で『妖魔』でいいはずだ。



「私はある目的で日本にやってきた。でも、移動のときに力を消費し過ぎて、倒れてしまったみたい」



「力?」



「わたしたち妖魔の力は、魔力と呼ばれる。その力を得る方法は妖魔によって異なるけど、わたしの場合は血を吸うことで、魔力を得るの。でも、事前に用意していた輸血パックをぜんぶ使ってしまったの」



吸血鬼って、輸血パックから血を得るんだ、なんて最近の吸血鬼事情に驚きつつ。



「それで僕の血を吸ったんだね」



「そう。でも、それがわたしの不幸であり、あなたの不幸」



どういうこと?と首を傾げる僕。



「あなたは、おそらく、《妖魔殺し》を持った人間」



「《妖魔殺し》?」



「そう。わたしたち妖魔にとっての天敵。妖魔を殺すことができる、人間が持った異能の力。あなたはそれを所持している」



言われて、考えてみる。


僕にそんな力はない。


生まれてこの方十六年、そんな異能の力なんて大仰なものを使ったことはないし、その存在すら知らない。


僕はどこにでもいるような普通の高校生に違いないのだから。



「気づかないのも無理はない」



「どういうこと?」



「妖魔殺しの共通点は二つ。妖魔に対して優位権を得ること。……と言っても、力に大小はあるから、すべての妖魔に勝てるというわけではないけど。もうひとつは、その力が生まれ持ってのものではなく、後天性だということ。そして、その中でもあなたの妖魔殺しはたぶん、特殊なもの」




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。