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嫁いだ王子様  作者: 朝比奈 黎兎
第二章  芽生え
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第七話  対面

この話から徐々に恋愛がでてくるかと・・・


今までのはラブ一切なしでしたから・・・

 あれから一週間がたって、セリアの心も少しずつだが落ち着きを取り戻してきた。それでもまだ、悲しみはセリアにまとわりついてはいるが・・・。それまでは大変だったんだろうと、セリアは思っていた。それまで以上に言うことを聞かず、ふさぎこみ、何も話さないを貫き通したセリアを相手にするのは骨が折れることだっただろう。悲しくないわけがない、家族を失って、悲しくないはずなどないのだ。だから毎晩、クロウのベットの枕をびしょびしょになるまで泣いた。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ああ、そうだよ。おんなじベットで寝てるんだよ!なんだよ、悪いかよ。だってベット一つしかなかったし、頼んでも俺のあるからいいだろとか言ったんだぞあの馬鹿王子!思い出しただけで腹の立つ顔しやがって!!むかつくんだよ!!だからベットのほとんど占領してやったんだ!!ってそんなことはどうでもいいんだよ!!


「なんで・・・俺・・・王間なんかに来てんの?」


セリアの目の前には豪華絢爛なドアがあった。セリアの横には此処まで連れてきたクロウがいる。


「だからさっきいっただろ?俺の両親がお前に会いたいって言ってるって。」

「なんで会わなきゃいけないんだよ!俺は会いたくなんかないし、会う義理もない!」

「そういうなって。」

「やだ、帰る。」

「あのな、俺の父さんはこの国の王だ。つまり権力は一番上だ。俺らなんかが逆らえるわけないだろ?それに、もし俺の両親のどちらかにでも嫌われたら、おまえ即あの世逝きだから。」

「はぁ!?なんでそうなるの!?」

「とにかく行くぞ。」


そう言ってクロウはその部屋のドアを開けて部屋の中に入った。


部屋の中にはナイヴィシア国王のゼノアと王妃のリディアがいた。ゼノアは漆黒の髪を前だけオールバックにした威厳ある人だった。なんというかただならぬ雰囲気を持っている。反対にリディアのほうは黒いロングヘアーに、にっこり笑った優しそうな人だった。


「本当は、ここへ来た日に会っておこうと思っていたのだがな。こちらも何かと忙しくてね・・・。」

「・・・・いえ・・・俺なんかのために時間を割いていただき光栄です。陛下。」

「陛下など呼ばなくてもいいのだぞ?お前はクロウの妻となるのだからな。」

「っ・・・・はい・・・・。」


ふざけるな ふざけるな ふざけるな。お前は俺の父さんと兄貴を殺した張本人じゃないか。実質手を下してはいなくても、お前が命じたんだろう。そんな奴を父となんか呼べるわけもない。


「せっかく来てもらって悪いのだが、私はこれから隣国との会談があるのでこれで失礼するよ。」

「わざわざありがとうございました。」


セリアは下げたくもない頭を、建前で下げた。ゼノアはそのまま兵士を数人ひきつれてその部屋から出て行った。


「ごめんなさいね、あの人今忙しいようなの。」


今まで黙っていたリディアがセリアに近づきながら言った。そっと頭に乗せられた手に思わずびくりとしてしまった。だがリディアはそんなセリアにも優しく微笑んで頭をなでている。


「え・・・あの・・・・。」

「うふふふ・・・・それにしても・・・・・」


「可愛ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーい!!」

「うわああああああああああああああああああああああああああああああ!!?」

「か・・・母さん!?」


ぎゅーーーーーーーーとセリアはリディアに抱きしめられた。しかも頬ずりまでされている。


「可愛い可愛い!私こういう息子がほしかったのぉ!!うふふ、クロウのお嫁さんにぴったりな子ね!!」

「あの・・・・お・・・俺、男・・・・・!!?」

「関係ないわぁ!むしろオッケーよ!」

「か・・・母さん!!」

「うひゃあ!!」


今度はクロウに抱えあげられた。俺はどっかのペットじゃないぞ!!


「あら、何よクロウ。お母様からセリアちゃん奪う気?」

「ちゃんって・・・セリアが困ってるからやめろって言ってんだよ。」

「セリアちゃんは困ってなんかないわ!」

「いや、困ってるね。」

このあと、数時間にわたって親子の言い合いに付き合わされたのは言うまでもない・・・


誰か助けてーーーーーーー!!

いろいろすみません。


あと活動報告にも載せましたが、大幅修正いたしました。


詳しくはそちらをご覧ください。

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