第十話 クロウside
祝第十話!!
今後もますます頑張ります。
今回は気分を変えてクロウ視点です。
始め聞いたときは、何言ってんだかわかんなかった。
俺に嫁いでくる奴を決めた?は?それってなに、俺に結婚しろとでもいうの?ばっかばかしい。俺はまだ結婚なんかする気はないし、だいたい、親が勝手に決めた結婚相手なんかと結婚するかっつー話だ。
なんて最初は思ってたんだ。これマジな話。だって、男だって聞いてたからな。俺男と付き合うとか結婚する気とかないから。うん、あり得ない。だから正直乗り気じゃなかった。
会うまでは・・・・・・・・・・。
あれは反則だろ。なにあいつ。あれで男?つか俺と同い年とかマジおかしいだろ。だって思わずかわいいとか思っちまったんだもんな。男にかわいいとかないと思ってたけど、うん・・・価値観変わった。マジかわいいよあいつ。
え、だからってなんで噛んだか?何の話だ?・・・・・・・・・・・・・・ああ、あれか。
なんとなく、どんな反応するか見たかっただけ。うん、あんなに怒っても怖くないんだよな。むしろにやけた。こりゃいじりがいがあるなと。動くたびにひょこひょこしてるし綺麗な金髪も思わず見とれる。おっきな青い瞳に見つめられたら、俺ヤバい。
でも、あいつの親とか家族が殺されるって聞いたときはまじどうしようか悩んだ。
だって、そうなったらあいつは絶対に悲しむわけで、俺としてはなんか悲しませたくないってのはあったから正直知らせたくもなかったんだ。だけど、もし俺があいつの立場だったら親の死に目くらいは立ち会いたいと思う。つらいけど、その時立ち会えなかったって悔やむのは嫌だからだ。誰だってそうだろ?だから俺はあいつをこっそり連れだした。
案の定、あいつは泣き崩れていた。そのたびに俺の心臓は何かに握りしめられた。苦しくて俺まで泣きたくなった。
何なんだよいったい・・・・・・。
そしたらあいついきなり笑い出しやがったんだ。まじびびった。壊れたのかと思った。そしたらあいつの髪がほのかにオレンジ色に輝いて、俺はまた眼を奪われた。天に上っていく焔よりも、あいつの髪が、綺麗だった。
何見てんだ俺は・・・・・。
それから城でたびたびあいつの国の噂をつぶやいてる声が聞こえた。俺は気づかぬふりをしていたが、とうとうあいつが聞いてしまったところに遭遇した
苦しそうで、でも怒った顔をしていた。今にもどなりだしそうな奴の手をつかんで、俺のほうに引きよせた。そして噂してたムカつく侍女たちを散らした。
あいつの泣き声だけが、廊下に響いてた。お前見直したとか言われてうれしかったけど、正確だけなとか言われてちょっと傷ついた。外見だってそこそこ大事だぞ?つか、俺はお前以下な外見はしてない。いや、俺とお前じゃまずジャンルが違う。
よくお前は泣いてるな。そんなに悲しい事があったならさ、俺に言ってこいよ。俺の胸でも肩でも何でも貸すからさ・・・・。
だから頼って
お前のためなら俺
どんなに振り回されてもかまわない
今じゃ思う
俺
お前のこと
好きかもしんない・・・・・・・・・・・・・・・・・たぶん
今までのお話でのクロウ視点。
此処でこんなこと思ってたんだなーと解ってくださるとうれしいです。
つか、クロウってやっぱセリアのことすきだったんだな・・・(今思ったんです)
まったく、どっちも鈍感なんだから!