第零話:シーン5
GM「じゃあ、次のシーン。また、城の方に……というよりは、塔の方に視点が戻るよ」
アリア「じゃあ俺たちの出番かな?」
ローイン「そうですね」
GM「好きなタイミングで、城に向かって歩いているクーヴィアも登場していいからね」
クーヴィア「はーい」
GM「じゃあ、扉を開けたら、少女がいたというところから始まるよ。因みに護衛は二人が部屋の中に入ると同時に扉を外から閉めるよ」
アリア「外に出たいときは?」
GM「中からノックしてくれれば扉を開けてくれるよ」
ローイン「そうですか……」
GM「で、少女にどう話しかける?」
C「……の、前に私が話しかけますね」
C「あの、どなたでしょうか」
アリア「えっと、君の世話を頼まれた、一兵士だ」
ローイン「同じく世話を頼まれました、この国の宰相……とでも言えばいいですかね」
C→真朱「宰相さん、ですか。あ、私は真朱といいます」
GM「ここで、アリアとローインは知覚か霊感判定しようか。難易度は7ね」
アリア「じゃあ俺は知覚だな」
コロコロ
2D6+3 → 10 成功!
ローイン「じゃあ私は霊感で……」
コロコロ
2D6+5 → 12 成功!
GM「じゃあ二人ともわかるね。彼女、この世界の人では無いみたい」
ローイン「投影体、ですか」
GM「そう言うことになりますね」
真朱「えっと……」
ローイン「貴女、もしかして投影体ですか?」
真朱「投影……?」
ローイン「この世界で生まれた存在ではないということですよ」
真朱「は、はい!私、地球っていうところで生まれまして……。森を彷徨っていたら、いつの間にかこの世界に」
アリア「森を彷徨っていた?危険じゃなかったのか?」
真朱「こちらの森と違って、小さい森でしたから」
クーヴィア「……GM、GM」
GM「ん?」
クーヴィア「外って、見張りが立ってるんだよね、」
GM「そうだ、ね」
クーヴィア「倒せる?」
GM「まぁ。倒せるよ。モブだから」
クーヴィア「じゃあ、倒して、ここで出るねー」
GM「ん。じゃあ、そこで、アリアとローイン、真朱は外から喧噪が聞こえて、何かが倒れる音がした後に、ガチャリと扉が開く音がしたよ」
アリア「剣を構えるな」
クーヴィア「じゃあ、何も知らずにふつーに入る!あ!アリアー。と、ローイン様。何してるのー?」
アリア「クーヴィアか。……外の護衛は?」
クーヴィア「倒してきた!」
アリア「そうか……」
真朱「あの、貴女は……?」
クーヴィア「私はここの傭兵だよー」
アリア「根無し草のくせに」
クーヴィア「気にしない気にしない!貴女はー?」
真朱「わ、私は日野 真朱と言います。……外の護衛を倒してきたんですか?」
クーヴィア「そうだねー」
真朱「……じゃあ、その実力を見込んでお願いがあります」
真朱「私をこの塔から出してください!」