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精霊樹ってなんですか?

主観的には怒涛の連続更新

実情はどえらい久々の更新です


 初っ端砂漠で、雪山、海原とあちこち行ったが、今、俺は「オニギリくん、梅干しとシャケを5個ずつ!」……勇者に連れられジャングルに居る。



 冒険者ランクが上がったお祝いで、勇者も魔王もネコ神官さんもスマ子も祝ってくれたのはいいのだが、そのままギルド内で宴会に突入し、ギルドの職員やらたまたま居た冒険者たちやらも巻き込んで、いつもの様におむすび製造機と化した俺……なんか、激しく間違って無いか?

 

 特に勇者並みにおむすび食いまくってたギルマス!

 あのギルド職員さんもおはぎ中心に食いまくってたし、冒険者どもも遠慮の欠片も無かったしな。

 気付いたら気絶してて、言葉以外じゃ全く祝って貰えてねえよ?


 まあ、そんな大騒ぎの後、当然の様な顔をして俺におむすびを請求しつつ先頭を歩く勇者に導かれ、辿り着いたのがこのジャングル。

 うっそうと草や木が生い茂り、ちょっと前に通って来た道すら分からない。

 うん、これはぐれたら死ぬね。


 勇者は綺麗な声で何故かドナドナを歌っている。

 ……いや、待って、なんでその歌知ってるの?

「私の中に入ってるのを聞いて覚えました」

 え?

「マスターが今まで聞いたことのある音楽は私にすべて記録されてます。勇者さんは童謡や唱歌、ネコ神官さんは民謡、魔王さんはアイドルソングがお気に入りですね」

 あのー、なんで俺だけ知らないの?

「聞かれませんでしたし?」

 それ酷くね?

「仕方ないですねぇ、1曲おはぎ1個で手を打ちましょう!」

 聞かなくても食べるよね、スマ子は?

「それとこれとは別の話です。米粒一つも譲りませんよ!」

 あのねぇ……俺ってないがしろにされ過ぎじゃね?



 ◆

 ◆



 危険がいっぱいジャングルではあるが、同行者が勇者に魔王である。

 モンスターは逃げなきゃ狩られるし、毒虫を含めた虫もワラワラと逃げていくので、脅威は植物だけだ。

 無茶苦茶歩き辛いけどね。

 でもって勇者の歌は「はしれ ちょうとっきゅう」になっている。

 歩いてるけどな!

 最初に新幹線に乗った時、車窓からの景色に思わず小さな声で歌った歌だ。

 

 今思えば、日本に居た頃の不満なんて大したことないって言うか、贅沢な文句だったよな。

 こっちじゃ金があっても買えないもの多いし、安全はある意味この世界で最高レベルに保証されてるとはいえ、その分の苦労も多いし……。


 でもって、勇者はいったいどこに向かってるんだ?

 歌ってる間はおむすびの要求無いんで、多少は楽できてるけどさ。


「オニギリくん、天むす10個とツナマヨ5個、それに混ぜご飯のお稲荷さんを6個貰おう!」

 そうそう、またレベル上がって稲荷寿司も召喚出来るようになったんだよ。

 俺もお稲荷さん好きだけどさ、下手に食べてると勇者やスマ子まで欲しがるからな。


「お茶ももらおう!」ってそれ、ギルドのエールのジョッキじゃねえか!

 持って来ちゃったのかよ!?

「あと少しで目的地だからな、腹ごしらえはしっかりとしておかねばな!」

「そういうことなら、わちしもおかかとでんぶとカニマヨを3つずつもらうにゃ」

「妾は中華ちまきの肉と玉子を3つずつに肉巻きおにぎりを4つ、それにチャーハンとオムライスを5つずつ!」

「スマ子ふつうのお稲荷さん2つにおはぎ3つずつ!」

「追加でジャンバラヤと竹の子ご飯と天かすを10個ずつもらおう!」

 で、目的地ってどこ?



 ◆

 ◆



 えっと、ここが目的地でいいの?

「うむ、この辺りで一番年かさの精霊樹だな!」

「スマ子知ってるよ、この木から精霊が生まれるんだよね」

「それにしては生命力に陰りが見られるのう」

「その辺りに瘴気が残ってるにゃ、精霊樹の周りではあり得ない話しにゃ」


 あー、精霊樹っすか。

 妖精とかエルフとか?


「エルフの木は世界樹だな」

「世界樹の力でエルフの森はこの世界から少しはみ出て存在しておるからのう、招かれずして訪れることは難しいの、ま、妾なら行けるがの」

「妖精と精霊は別物なのにゃ、精霊には妖精ほどの自我は無いのにゃ。悪意も善意も無いのが精霊なのにゃ」


 うーん、正直日本育ちの俺にゃ分からん。


「エルフの森に入り込もうとしたベヒモスが反撃食らって大けがをしたそうでな。エルフたちもしっかりとどめを刺しておけばいいものを、そのまま放置したらしくてな。ここまで逃げて来て死んだのだが、アンデッド化してしまって、森の神が解決するまで夢の中で泣いて鬱陶しくてたまらないんで来た訳だ」

「ここでは妾の炎で燃やすわけにもいかぬのう」

「ベヒモスなんて、わちしの浄化じゃサイズが大き過ぎて無理なのにゃ!」 

「そんなことはどうでもいいのでご主人様、きな粉のおはぎください!」

 

 そういう理由なんだ、ってかスマ子自重しろ、珍しく勇者が真面目なんだから。


「という訳で私の快眠のためにアンデッドベヒモスを倒すぞ!」


 


 ◆

 ◆



 デカい、臭い、醜い!


「腹ごしらえをしておいて良かったな、さすがにこの臭いの中でおむすびを食べる気はしないぞ」

 相変わらず勇者はブレないな!


「妾が足止めをするから早くなんとかせぬか、こう臭くてはかなわん」

 魔王が片手で鼻を塞ぎながら言う。


「わちしは精霊樹の周りを浄化するにゃ」

 ネコ神官さんは毎度のことながら見事に危険回避するよな。


 でもって静かだなと思ったら、スマ子はスマホ化して退避かよ。

 まあ、俺と同じで何か出来るってわけじゃないけどな。


 魔王が魔法を唱えると、紫の雷光みたいなもんをまとった鎖が腐れベヒモスに絡みつく。

 ボタボタ腐肉が落ちてるな。

 ばっちい。


 でもって勇者が剣を一閃、光に包まれると……なんということでしょう、あれだけ醜かったベヒモスが真っ白な骨の姿に!

 見事な匠ならぬ勇者の仕事。


 で、この骨回収すんの?


「売れば金になる。金があれば美味い物が食える、妾が回収するぞ」

 勇者と違って、魔王はしっかりしてるなぁ……。


「これで今夜から悪夢に悩まされずに済むぞ! という訳で、お祝いの赤飯と栗おこわのおむすび10個ずつだ!」

 神の神託を悪夢呼ばわりしていいのか、勇者?

 いいんだろうなぁ……。

 勇者から神への敬意なんか一片も感じたこと無いもんな。

 ネコ神官さんにしたって神じゃなくて、海の恵みや漁師さんへの感謝しか無いみたいだし。

 魔王に至っては「勇者に選ばれなくて良かった」って感じの視線を勇者に向けてるしな。

 スマ子?

 あいつが誰かに敬意を示したことなんてあったっけ?




 ◆

 ◆




 ジャングルを抜け、(魔王の漁船で)川を下ると初めて訪れる街。


 でも冒険者ギルドはしっかりある。

 この間のギルドみたいな騒ぎがあっちゃ敵わないから、俺は宿屋でお留守番……というか、魔王だけギルドで他のメンツも宿屋だな。


 悪夢のせいでテンションおかしかったせいだったんだな、勇者の歌。

 ベヒモス討伐後は歌どころかろくに会話もせず、おむすび食べまくりだった。

 でもって宿屋に着くなり高いびき。


 ネコ神官さんはちょっと外に出てたが「この街にはウチの神様の神殿無かったにゃ」と帰って来た。

 スマ子?

 スマホ+イヤホン形態になって、俺の為に音楽再生してるよ?


 久々の日本の曲。

 やっぱアニソンはいいよな?

「アニソンと言いつつエロゲソンが混ざってる件」


 っ!?

 いきなり声出してんじゃねぇよ、スマ子!



うん、書き始めるまで欠片もストーリー浮かんで無かったけど、意外と書けるもんだ

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