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十五試艦戦

 零式艦上戦闘機二一型が実戦投入され、その防御力の有効性が確認された。しかし、速度が遅い。馬力不足はどうしようもなかった。そこで三二型の投入であるが、ようやく速度で翻弄されないようになっただけであった。そして、敵機の高速化は止まらない。

 

 海軍の期待するのは十五試艦戦だった。

 十五試艦戦は国内最大出力を誇る火星発動機を指定。誉は開発初期でどうなるかわからない状態なので、安全志向で火星を指定した。重武装重防御で重い機体を馬力で引っ張ろうという構想で発注された。三菱単独指名である。

 海軍より安全志向(機体設計で冒険をしない)を求められ、三菱設計陣は大きな零戦を目指した。胴体幅は火星に合わせ操縦席後方から絞るという零戦と大ほぼ同じ胴体に、翼幅13メートルという大型主翼で大型燃料タンクと20ミリ機銃4丁の搭載空間を作った。この大型主翼により重くなった機体でも翼面荷重150kg/㎡を目指した。この主翼は空母搭載用として機銃外側から折り畳めるようになっている。

 設計を進める内に胴体を火星発動機に合わせた円形にすると低翼配置の主翼フィレットが巨大になり抵抗と工作数が増大するとみられた。そこで胴体を主翼後縁までやや下が広い台形としフィレットの小型化と抵抗軽減を目指した。

 発動機も延長軸で機首先端を絞るということはしなかったが強制冷却ファンの採用で開口部を多少とも絞った。

 もちろん防弾は零戦譲りの強固な物である。



A7M1c  仮称旋風 試作5号機   昭和十七年九月

全幅    13.0メートル 折り畳み時7メートル

全長    10.5メートル

全高     3.75メートル

自重     3.2トン

全備重量   4.4トン

発動機    火星一六型  離昇出力 1530馬力

最高速度   315ノット/6000メートル

上昇力    5000メートルまで6分30秒

航続距離   1100海里(正規)+500海里(300ℓ大型増漕有)

武装     九九式20ミリ二号三型機銃 4丁 装弾数各100発   

       三番または六番を両翼下に左右各2発搭載可能


 空母の発着艦試験は飛鷹を使用して行い、良好であった。ただし、龍襄クラスの小型空母での運用は難しいとされた。

 海軍はこの成績に満足した。小改修を行った機体をA7M2旋風とし直ちに量産開始を命じる。水メタノール噴射で1800馬力以上を発揮する火星20系統への換装指示も同時に出している。


 旋風二一型(A7M2)の量産機ロールアウトが昭和十七年十月。初期の36機が前線部隊に配備されたのは昭和十八年二月だった。異例の大型戦闘機ということで搭乗員や整備部隊の錬成に時間がかかったのだ。


 問題は空母部隊に出た。蒼龍以上の空母でないとまともに運用できないのだ。当然小型空母から文句の嵐である。零戦の高性能化で答えることとなった。



 旋風は十八年十月から火星二六型を搭載。水メタノール噴射と燃料噴射装置採用で1850馬力という安定した高出力を得た。速力は10ノット以上向上し332ノットとなる。機銃も二号四型になりベルト給弾で1銃辺り200発を装填できた。同時期に陸軍より空気信管の技術提供を受け炸薬量増大で威力が増した。補助翼の構造を羽布張りから金属製に変更。高速度域での応答性が良くなった。

 これが5700機あまり生産された旋風二二型である。


十四試局戦?知りませんな。時期的に十五試艦戦と統合されたと思います。

火星一六型は、一二型に強制冷却ファンを付けたもの。

18気筒のハ-42は海軍さんが制式採用していないのでこの時は載せていません。この時は。乾燥重量で200キロ重いのでバランス取るのに苦労したあげくにと言うことになりそうです。


この世界線では真珠湾奇襲もミッドウェー攻略も無いので空母はけっこう生き残っております。


次回更新 8月04日 05:00です。

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