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真実よりの噂

「ふぇんぱい、ひってまふか?」


行きつけの博多系豚骨ラーメンの店でラーメンを頬張りながら彼女は言う。


「ごくん、どうやら近々CBT(クローズドベータ)があるみたいですよ!」


「へー、ようやくこのゲームも発売の目処がついてきたんですかね」


「なんでも、ARの技術的な保証が取れたみたいで…」


社内の噂ってのは一体何処から生まれるのか、結構信憑性があったりするので馬鹿にできない。


『第三世界』は VR軸の AR機能を搭載したゲームだ。実を言うと如月世界(きさらぎせかい)は ARの方を触れたことがない。

会社でいう現場の人間ってのは同じ会社でも違う部署のことを案外知らなかったりする。


AR機能はどちらかというと遊戯的な目的より、ランドマークとなる提携地域の活性化や、観戦イベントによるマーケティング等の商用目的な側面が強い。

だからなのか企業にとって大切なことではあるが、私にとってはあまり関心のないところであった。


「で、CBTに伴ってARの体験イベントが東京であるみたいなんですけど良かったら一緒に行きませんか?」


「いいですね、行きましょう!」


うん、今めっちゃ関心持った。

翌日には休暇申請を提出し、東京行きの電車を調べるのであった。



「良かったぁ…」

(結構自然に誘えたんじゃないかな?)

世界(せかい)の食い気味な返答に確かな手応えを感じつつ、東京の()()()()ホテルを調べるのであった。

アルカナ社は本社を名古屋に構えている設定なので、イベントなどで東京に行く時は出張扱いになります。ゲーム発売後は各地への出張が増えるのは確実なのでAR事業部はどちらかと言うと商社っぽい感じをイメージしてます。

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