3‐3.キャラクターモチーフ~祖父~
「交響組曲『戦犯の孫』ヘ短調」(※実在しません)のモチーフについて。
ブランカとヴォルフまで話しました。
◆前回までのおさらい~~~~
*ブランカのモチーフ
調:ヘ短調(F moll)
感情次第ではF#もF♭も。
ブランカの日常:6/8系(忙しなさと揺れ)
ブランカの感情:2/2系(叶わない夢への切望)
*ヴォルフのモチーフ
基本:ト(G)
ヴォルフのタタタタ:本質 2/4系のト短調(G moll/走りながら考える推進力と土臭さ)
ヴォルフのタータ:包容力 6/8系のト長調(G dur/安心感)
担当楽器:チェロかファゴット
*ブランカとヴォルフのロンド
6/8系のクエスチョン・アンサー系語り合い
ヴォルフはGdur で励まし、G♭(=F#)に降りる
ブランカはFmollで臆病になりながら、F#に引っ張られる
二人で一緒に揺れる(As mollので繊細で空気の濃い優しい音楽)
ブランカはコンサートマスター (バイオリンソロ)、ヴォルフはチェロソロ
~~~~~おさらい終わり
今回は祖父について話します。
◆祖父はバッハ
死後も世界に影響力のある祖父。
これ、すなわちバッハです。
音楽でバッハとは、神さまみたいな存在です。
現在も続く音楽の基本であり、基本を確立させた人です。
楽器をやってると必ずバッハを通るんですが、畏怖ですよ。
音楽には色んな和声 (ハーモニー)の作り方があるんですが、その全ての礎はこの人から、と言っても過言ではない。
バッハは元々プロテスタントの教会付きの作曲家だったんですが、宗教音楽だけではなく舞曲なども書いていて、やっぱり基本なんですよね。
クラシック音楽では、バッハは何世紀も経ても影響力の強い作曲家なのです。
『戦犯の孫』の祖父をバッハに当てはめるのは、バッハに失礼かもしれない。
けれども物語の世界観を考えたら、やはりバッハ的なんではないかと思います。
しかし、「バッハ的」とは何だろう?
まずオルガン。
教会音楽は、オルガンが基本です。
でもオーケストラでオルガンは、ちょっとチート。
コンサートホールでパイプオルガンは、確かに迫力すごいですよ? だからチート感。
オケでやるなら、低音楽器でオルガン感を作ろうと思います。
次に祖父をバッハ的にするなら、通奏低音。
これは旋律ではなく、ずっと下で鳴っている音楽の土台ですね。
全編に鳴るわけではないんですが、この音型が来たらいつの間にか祖父の世界、みたいな感じです。
じゃあ何を鳴らすか。
クラシックの曲には、時々自分の名前を音にするのがあります。
有名なのはショスタコーヴィチの交響曲十番です。
「ドミトリー・ショスタコーヴィチ」を頭だけ取って「D. Sch」にし、これを音に置き換えます。
D (レ)S(=Es ミ♭)C (ド)H (シ)
つまり、レミ♭ドシ。
ショスタコ十番は、レミ♭ドシ祭りです。
これを祖父でやってみます。
「マクシミリアン・ダールベルク」を「Maxmi. D」にします。
M→ミ(無理矢理感)
A→ラ
Xi→シ
Mi→ミ
D→ドかレ
つまり、ミラシミ→レか、ミラシミ→ドです。
このミラシミレか、ミラシミドが、低音楽器によってずっと下で鳴っている。
これの上に音を重ねることで、教会オルガンぽい重厚な祖父の世界観を作ったり、
あるいはブランカやヴォルフのモチーフとかを重ねることで、今もなお影響されている。
なんて使い方が、祖父っぽいかなと思います。
簡単に譜面スケッチにしてみるとこんな感じ。




