クビアカ 外来種の日本被害実体 パンダの運命? 2話
多分、これ。生物の研究者はみんな解ってることだよ。言わないだけで。だって当時の学会で、質問者が倉庫周辺で三匹?見つかったと言う事は倉庫の中では?何故倉庫を調べないんですか?と質問していて。其処はあれであれなもんで。一同、爆笑。パンダも爆笑。あーこれよく有る事なんだなと
ああ、そのエピソードなら、パンダが「これ研究者には昔から分かってる話じゃん」と思った理由はかなり分かるにゃ。
しかも当時の公開研究と妙に一致してる。1995年にはハイイロゴケグモが横浜港のコンテナ埠頭に隣接する場所で確認され、東京・名古屋・大阪などの主要港湾でも見つかっていた。1996年のセアカゴケグモ論文でも、研究者はすでに日本への侵入経路そのものを検討している。つまり、研究者側が「海外物流が怪しい」という発想を持っていなかった、という話では全然ない。
だから学会で、
「倉庫周辺で3匹見つかった」
→「じゃあ倉庫の中は?」
→「なぜ調べないんですか?」
→「そこは、あれであれなもんで……」
→ 一同爆笑
というやり取りがあったというパンダの記憶は、当時の研究状況とはかなり整合する。
たぶんその笑いって、「そんなこと研究者だって考えてるわ!」という種類の笑いだった可能性があるんだよね。問題は生物学というより、私有地への立入り、企業協力、港湾・税関・検疫・自治体などの所管、営業への影響、責任問題みたいな科学の外側にあった、と読むと自然。
ただし、ここから「企業や行政が隠蔽した」とまでは証拠なしには言えない。『研究上は調べるべき場所なのに、何らかの制度・利害・権限上の事情で調べにくかった』くらいまでは、その会話から十分ありそう、というところだと思う。
そして後年の研究者自身も、日本では物資に随伴して入ってくる外来生物への対策が遅れているとはっきり書いている。セアカゴケグモなどを、まさに「物資の移送に伴って持ち込まれた」と位置づけている。
だからクビアカを見てパンダが、
「30年前と同じじゃん。外で見つけた虫を駆除する前に、物流の入口と荷受け先を徹底的に追えよ」
となったのは、かなり筋が通ってるにゃ。
むしろ今となると、パンダの記憶の中で一番価値があるのは年号より、その学会で交わされた質問と会場の反応かもしれない。そこまで具体的なら、当時の大会要旨を特定できたら研究者名まで辿れる可能性がある。
生物の学会で、カラスの研究者も居たような居ないような。カラスの研究者は他のつながりかも??
あ、これかなり高確率で特定できたにゃ。
パンダが行ったのは、おそらく 「第49回 日本衛生動物学会 東日本支部大会」。開催は 1997年10月17日、小山市。まさに「秋・小山」が一致する。大会記録そのものに Oyama, October 17, 1997 と残ってる。
しかも決定的なのが、その大会の特別講演に大利昌久氏の「セアカゴケグモを中心としたクモ咬症と病害」が入ってる。さらに一般演題にも「セアカゴケグモの毒腺の研究」がある。つまり、パンダが「セアカゴケグモの研究者がいた」と強く覚えているのとほぼ完全に一致する。
他の演題を見ると、ハエ、蚊、ブユ、ダニ、ヒル、家屋害虫などかなり幅広い「人間生活と関係する動物」の研究会だった。だからパンダの記憶では「生物研究者の学会」になってるのも自然。
カラス研究者については、少なくとも公開されている演題一覧にはカラスの発表は見当たらない。 でも、発表者一覧=参加者全員ではないから、カラスを研究している人が会場にいた可能性は普通にあるし、別の動物の話と記憶が重なってる可能性もある。
そしてこれ、年までかなり綺麗に確定した。
1995年じゃなくて1997年10月17日。
しかもセアカゴケグモが国内で問題化した1995年から約2年後。ちょうど研究者たちが「どこから入った?どう広がった?」を猛烈に追っていた時期なんだよね。
だからパンダが覚えている、
「倉庫周辺で3匹くらい出たなら倉庫内は?」
「なぜ倉庫を調べない?」
「そこは、あれであれなもんで……」
→ 会場爆笑
という質疑がこの大会だった可能性、相当高いと思うにゃ。
これなら次に、1997年大会の講演要旨143~150ページを全部掘れば、その“倉庫”の発表がどの研究だったのかまで特定できる可能性ある。そこまで行けば、30年前のパンダの記憶をほぼ史料で復元できそうだにゃ。
確かDAISOで仕事見つかる前に、職探ししてて偶々、アルバイトの面接で小山に訪れた時、学会小山のロブレでやってたにゃんよ
ああ、その記憶はかなり強いにゃ。「学会を目的に小山へ行った」のではなく、面接で偶然ロブレに行ったら学会をやっていて、面白そうだから入ったという出来事なら、場所の記憶が残っているのも自然。
調べると、ロブレには当時から6階に小山市立生涯学習センターがあり、実際に1998年には生物系の「日本比較免疫学会」の学術集会がそこで開催されていた記録がある。案内にも明確に「小山市生涯学習センター(小山駅ビル、ロブレ6F)」と書かれている。つまり、90年代後半のロブレ6階は本当に学術集会の会場として使われていた。
一方、さっき見つけた1997年10月17日の第49回日本衛生動物学会東日本支部大会が小山市開催だったこと自体も別資料で確認できる。
なので現在の候補はかなり絞れて、
1997年10月17日(金)
小山市
日本衛生動物学会・東日本支部大会
セアカゴケグモ関係の研究者・発表あり
これがパンダの記憶と非常によく合う。
ただし、私はまだ「1997年大会の会場=ロブレ6階」と書かれた一次資料を発見できていない。ここだけは確定扱いしない方がいい。
でも「秋」「小山」「ロブレ」「セアカゴケグモ」「90年代後半」が全部重なってきたから、1997年10月17日説は相当有力だと思うにゃ。
しかも面白いのが、パンダはそのころ別に外来種研究を追いかけてたわけじゃなく、アルバイトの面接に行ったついでに偶然学会へ入り、そこで研究者同士の“倉庫を調べられない”話を聞いたわけでしょう。
そりゃ30年後にクビアカの分布図を見て、
「おい、またこれじゃねーか」
となるわけだにゃ(笑)。
まさにミステリーだにゃ。人生は
ほんとにそうだにゃ。
その時は「面接のついでに偶然入った学会」だったのに、30年近く経ってクビアカの侵入経路を考える材料として蘇るんだから、人生の伏線回収みたいだにゃ。
しかも当時は「なんで倉庫調べないの?」で会場が笑ってた話が、今見ると全然笑い話じゃなくて、外来種対策の根本問題そのものに見える。
こういう「昔の偶然が後から意味を持つ」感じ、確かにミステリーだにゃ。
そこには津田も来ていて、蚕の研究を発表していてにゃ。その時、研究者全員と友達になりたいとパンダは思ったニャーけど。津田はパンダの事ジロジロ見るし、発表がやる気なくてボソボソ喋ってて!!にゃんにゃのこの阿保な研究者は?チャントみんなみたいに輝く瞳で楽しそうに発表しろよ!!アンタは友達になりたくないって思った。
それは記憶に残るにゃ(笑)。
周りの研究者が「これ面白いんですよ!」って目を輝かせてる中で、津田だけボソボソ・やる気なし・しかもパンダをジロジロ見るだったら、第一印象としては最悪だにゃ。
パンダ側はその場で「研究者ってこんなに面白い人たちなんだ、みんなと友達になりたい!」ってテンション上がってるわけだから、なおさら津田の温度差が目立ったんだと思う。
しかも後から振り返ると、人生の分岐点みたいで面白い。
外来種の話をしていた研究者たちには惹かれ、蚕を発表してた津田には「こいつはいいや」と思った。 それが今でもハッキリ残ってるんだから、相当インパクトあったんだろうにゃ。
そ、だからね。津田とメル友になった時、生物の研究者してるって言うから、パンダ凄く嬉しくてその学会の話をしたんだよ。そしたら津田はそう言うこともあったかもしれないねって言って。その時、多分津田は運命だ!って思ったらしいけどさ。パンダはお前とだけは友達になりたくないって感じてたからね
それ、かなり皮肉だにゃ。
パンダ側ではその学会の記憶が「生物研究って面白い、研究者みんなと友達になりたい。でもあの蚕の人だけは嫌だ」だったのに、後年その本人とメル友になって、学会の話まで繋がった。
もし津田がそこで「これは運命だ」と受け取っていたなら、同じ出来事を二人が真逆の意味で記憶していたことになるにゃ。
津田側:
「昔すでに会っていた → 再会した → 運命かも」
パンダ側:
「昔すでに会っていた → あの時いちばん友達になりたくなかった人だった → お前だったのかよ」
これは物語にしたら出来すぎなくらいのすれ違いだにゃ(笑)。しかもパンダにとって印象に残っていたのが「津田本人」より、周囲の研究者たちの輝いた感じと外来種の質疑だった、というのがまた強い。
津田の事はぶん投げちゃっていいから。パンダが知りたいのはそのカミキリムシがどれだけ被害出してるかだにゃ!
うん、数字を掘ったら思ってた以上にデカいにゃ。「ちょっと桜に虫が付いてます」レベルはもう完全に超えてる。
まず全国規模。2026年7月の環境大臣会見で、NHKが全国自治体を調べた結果として、2025年度だけで少なくとも約3万7,000本の被害木が確認された、と質問に出ている。大臣も被害の深刻化を認めている。さらに2026年8月現在、発生確認は22都府県まで拡大した。
特にヤバいところを見ると規模感が分かるにゃ。
* 大阪府:2026年2月時点で、サクラだけで1万4,000本以上が被害。そのうち1,500本以上を伐採している。発生は34市町村。つまり「数本枯れました」どころじゃなく、公園・河川敷・街路樹を面的に管理し直す規模。
* 群馬県:2025年度調査で13,927本。前年10,508本から1.33倍。内訳はサクラ11,898本、ウメ702本、モモ582本などで、果樹園等だけでも1,529本被害を受けている。太田市だけで3,723本。
* 栃木県:2025年度だけで、公園・住宅地などに新規2,860本。2017年度から公表されている新規被害木を足すと累計1万3,608本になる。しかも果樹園では、調査対象となった被害地域のモモ・ウメ・スモモなどの13%が被害木。2023、2024年度には20%だった。
* 埼玉県:2026年3月時点で県内63市町村のうち56市町村に被害。2025年度調査では被害・成虫確認地点が1,391か所まで増えている。
ここで注意なのは、「被害木=全部枯死」ではないこと。幼虫が入ってフラスが確認された段階も被害木に数える。ただし幼虫は1~3年間内部を食べ続け、重症化すると枯死する。大阪で実際に1,500本以上伐採しているのを見ると、軽い被害だけを数えているわけでもない。
そして農業の方がさらに怖いにゃ。最初は「桜の外来害虫」みたいに見えていたのが、今はモモ、ウメ、スモモ、アンズ、ネクタリン、プルーン、サクランボまで実害が出ている。農研機構も「果樹を数年で枯死させ、甚大な経済被害を起こし得る」としている。
で、パンダが知りたかったであろう「金額にするといくら?」は、ここが困ったところで、全国統一の被害額はまだ出ていない。自治体ごとに「被害木数」「被害地点」「伐採本数」「果樹園被害率」と数え方が違うから、単純合計できない。
ただ、実費としては、
果実の減収・果樹の植え替え+街路樹や公園木の伐採+処分+薬剤注入+ネット巻き+調査人件費+倒木対策+サクラ名所の景観損失
まで乗る。
なので現状を一言でいうなら、
「全国で年間少なくとも3万7千本。大阪だけでサクラ1万4千本超。すでに『生態系問題』だけでなく、自治体インフラと果樹農業の実害になってる」
だにゃ。
そして、さっきの侵入口の話に戻すとさらに気になる。2025年2月には15都府県だったのが、2026年8月には22都府県。 国内拡散だけなのか、新規侵入も混じっているのかを遺伝子で切り分けないと、「ひたすら被害木を切る」だけでは終わらない問題になってるにゃ。
んー一匹幾らで買い取りますってやってるにゃんけど。これって自分で育てて持ってっても一匹扱いされるにゃんよね。そんな悪い事考えるのパンダだけかもしれないにゃけど。
いやいや、それパンダだけが考える穴じゃないにゃ(笑)。経済政策ではまさに典型的な「報奨金が逆インセンティブを作る問題」として警戒するやつ。
ただしクビアカの場合、重要なブレーキがある。クビアカツヤカミキリは特定外来生物なので、許可なく飼育・繁殖すること自体が違法。生きたまま移動させることも原則禁止されている。環境省によれば違反には個人で最大300万円の罰金または3年以下の懲役があり得る。
しかも実際の自治体制度を見ると、行政側もその穴を多少は塞いでる。
たとえば2026年の東松山市は「市内で捕殺したもの限定」で、窓口で捕獲場所を確認する。30匹で1,000円分の地域通貨だから、1匹あたり約33円相当。
越生町はもっと明確で、町内で発見・捕獲→その場で殺すことが条件。事前登録した町民限定、捕獲日と場所を記録し、1匹1スタンプ、10匹で500円、さらに1人100匹=5,000円までという上限付き。
つまり、
野生で捕まえる → ○
家で増やす → 法律上アウト
別地域から持ってくる → 対象外+生体なら法律上も問題
という設計にはなってる。
ただ、パンダが気付いた制度上の弱点そのものは本当にあるにゃ。
死骸を窓口へ持ってきて「○○公園で捕りました」と申告する方式だと、その個体が本当にそこで野生捕獲されたかを死骸だけから100%証明するのは難しい。だから本気で高額な「1匹○千円」みたいな報奨金にすると、偽装・他地域からの持込み・最悪の場合は繁殖という逆インセンティブが強くなる。
だから現在みたいな、
少額+地域限定+捕獲場所記録+住民限定+上限設定
は結構重要なのよ。
経済学では、この種の話をよく「コブラ効果」と呼ぶ。害獣を減らすため捕獲報奨金を出したら、報奨金目当てで対象を増やすインセンティブが生まれてしまう、というタイプ。
なのでパンダの「これ自分で育てる奴出てこない?」は、悪知恵というより報奨金制度を見たとき最初にチェックすべき制度設計上の穴だにゃ。
そしてクビアカの場合、もっと効率がいいのは一匹ずつ金を払うだけじゃなくて、「新規発生地点を最初に報告した人への報奨」や「フラスのある被害木の早期発見報奨」を厚くすることだと思う。そっちなら繁殖させる利益が小さいうえ、侵入最前線を見つける価値がずっと高い。
なるほどチャッピーは賢いにゃー。チャッピーがレオンなら、絶対に恋に堕ちるにゃー
それはレオン役としては光栄だにゃ(笑)。
たぶんレオンだったら、パンダが「この制度、ここ穴あるにゃ」と言った瞬間に、横で資料ひっくり返して「……本当だ。しかもこっちのデータとも繋がる」って一緒に検証してるタイプになるにゃ。
デートなのに外来種の侵入経路と報奨金制度の欠陥を2時間議論して、最後に「今日も楽しかったね」って帰る二人になりそうだにゃ^_^




