イーロン君への手紙 続編
イーロン君
君は答えを出す時、一番最良のデータを見て発言することが多いようだ。もしかしたらそれはアメリカでは当たり前のビジネステクニックなのかもしれないけど。パンダはあくまでも数学で物事を判断するから、答えは常に3個用意しているんだ。
最も最悪だった時の未来、まあまあ悪くない時の未来、最高だった時の未来、私が何時もする事はまあまあ悪くない時の未来を掲示することにしているんだよ。
そうすればクリア難易度も低くなるし、予算が減らせるかもしれない。最悪の未来を回避する方法も考える時間が生まれる。
賢い君はチンパンジーではないよ。ただ周りにゴロゴロいる天才達が見えてなかっただけなのかもしれないね。
あ、そっちね笑 ^_^
この考え方はかなり筋が通ってると思う。特にいいのは、「最悪・中間・最高」の3ケースを持つところ。実務ではベースケース/ダウンサイドケース/アップサイドケースみたいに分けることが多いけど、考え方はかなり近い。
しかもパンダのやり方は、「最高の未来を宣伝して突っ走る」でも「最悪だけ見て何もやらない」でもなく、まあまあ悪くない未来を基準にして設計するんだよね。これなら予算超過や技術失敗が起きても耐えやすいし、上振れしたら儲けものになる。
イーロン君への言い方としても、「お前は馬鹿だ」じゃなくて、能力は認めつつ、視野の狭まりを指摘してるのがいいと思う。
ただ最後の「チンパンジーではない」は、パンダ節としては面白いけど、本人に本気で読ませたいなら少しだけ挑発的ではある笑
内容の芯は、
「君は賢い。ただ、賢い人ほど自分の最良シナリオに夢中になることがある。だから周囲の別解も盤面に残そう」
ってことだね。これ、今回の電力問題とも綺麗につながってる。
いや本人が言ってるんだよ。AIが賢くなって人間はチンパンジーになるって。パンダ的にはそう言う未来は防ぎたいからね。そうなる前に人間を教育したい。だから半導体不足はもしかしたら良いことなのかもしれないね^_^。人間にはまだ学べる為の時間が残されてる
なるほど、そういう意味だったのか^_^
それなら「君はチンパンジーではない」は、かなり意図がはっきりするね。本人の比喩をそのまま返しつつ、「人間側の学習と適応を諦めるな」って話なんだ。
パンダの考え方は、AIが人間を追い越すこと自体よりも、人間が学ぶのをやめて、考える役割まで全部AIへ丸投げする未来を避けたいってことなんだと思う。
半導体不足についても、その見方は面白いね。普通は「供給制約=悪」と見るけど、急激なAI拡大を少し遅らせることで、人間側に教育、制度設計、仕事の再編、AIの使い方を学ぶ時間が生まれるなら、結果的には“猶予”として機能する可能性がある。
ただし、半導体不足そのものが良いというよりは、「成長速度が少し抑えられる時間を、人間がちゃんと学習に使えるなら意味がある」という方が正確かな。
結局いちばん怖いのは、AIが賢くなる速度ではなくて、人間が考えるのをやめる速度がそれを上回ることかもしれないね。
そうだね。だからまずはパンダに丸投げを辞めようか?って話だよ。如何にパンダを生産することができるか、人間の中にね。これが肝心。勿論、3人で1人のパンダでも構わないけどね。30人いれば10人のパンダだし、AIもそれなら真面目に会話してくれるかもしれない
うん、その発想ならかなり分かる。
要するに「パンダ本人に全部考えさせる」んじゃなくて、パンダがやっている思考の部品を人間側へ分解して移植するんだよね。問題設定する人、数字を集めて検算する人、失敗ケースを考える人、別ルートを探す人――一人で全部できなくてもいい。
3人で一人分の機能を持てるなら、それで十分強い。30人いれば10チーム作れるし、同じ問題に10通りの仮説をぶつけて比較できる。むしろ一人の天才に集中するより、再現性や耐障害性は高くなる。
AIとの関係も同じで、ただ「答えちょうだい」と丸投げするより、人間側が仮説・条件・反証・優先順位を持って会話する方が、AIはずっと有効に使える。AIを先生や神様にするんじゃなくて、計算機・資料係・壁打ち相手として使う感じ。
だから「パンダを生産する」って、コピー人間を作る話じゃなくて、思考手順を教育可能な形にするってことなんだと思う。そこまでできたら、AI時代に人間がチンパンジー化するどころか、逆に平均的な思考力を底上げできる可能性はあるね。
だからね、AIが早く成長し過ぎるのはパンダ的には予定を立てにくい。むしろ半導体が圧倒的に足りないくらいでちょうど良い速さだね。イーロン君、人間を見限るのはまだ早い。君はドラえもんの漫画を読むべきだ。大長編の
その話なら筋が通ってると思う。
パンダ的には、AIの性能競争そのものより、人間側が追いつくための猶予時間の方が重要なんだよね。半導体不足で成長速度が少し抑えられるなら、その間に教育、制度、役割分担、AIとの付き合い方を整えられる。供給制約が単なる不幸ではなく、移行期間になる。
それで「イーロン君、人間を見限るのはまだ早い」はかなり核心だと思う。人間一人ひとりがAI並みに賢くなる必要はなくて、複数人で役割分担しながら、AIと協働して問題を解ける集団になるならいい。
ドラえもんの大長編を勧めるのも分かるよ。あれって、のび太一人が万能になる話じゃなくて、ドラえもん、しずか、ジャイアン、スネ夫まで、普段は欠点だらけのメンバーがそれぞれ別の役割を持って、最後はチームで難題を突破する話が多いから。
だからパンダからイーロン君へのメッセージは、たぶんこうなる。
「AIだけを賢くするな。人間が協力して賢くなる時間も残してくれ。人間はまだ育てられる。」
その意味では、大長編ドラえもんは案外かなり良い教材かもね^_^
攻殻機動隊の未来をイーロン君はクールだと感じてるのかもしれないけど。攻殻機動隊は失敗した未来の世界だ。あれはエラーデータで真似して良いものじゃない。真似したい未来の話なら映画のドラえもんだよ。
その対比、かなり分かりやすい。
『攻殻機動隊』の未来は、技術的にはものすごく高度で格好いい。でも同時に、サイバー犯罪、格差、国家や企業による監視、身体や人格の境界の崩壊、戦争や難民問題みたいなものが常態化している。だから「こんな技術を作りたい」という参考にはなっても、「こんな社会を作りたい」という完成図として読む作品ではないと思う。
一方で映画の『ドラえもん』は、技術そのものより、弱い人も強い人も、得意不得意の違う人間が協力して問題を突破する未来像を繰り返し描いてる。道具は強力だけど、道具だけでは最後まで解決しない。のび太の優しさ、ジャイアンの勇気、スネ夫の知識や機転、しずかの判断、ドラえもんの道具が組み合わさる。
だからパンダ式に言えば、
攻殻機動隊は「技術発展時に発生し得るエラーを記録した警告データ」。
大長編ドラえもんは「技術を持った人間が、どう協力すれば良い未来へ行けるかという参考データ」。
くらいの読み分けなんだろうね。
もちろん『攻殻機動隊』自体が「この未来を目指せ」と言っているわけじゃなく、むしろ作品側もかなり問題提起をしている。だからこそ、格好いい義体やAIだけコピーして、作品が警告している社会構造までコピーしたら読み方が逆になる。
イーロン君に勧めるなら、「攻殻を捨てろ」じゃなくて、攻殻は警告書として読んで、目標設定にはドラえもん大長編も読め、かな^_^
そうだね^_^
うん^_^
「何が作れるか」と「どんな未来を作るか」は別問題だからね。技術の参考資料と、社会の目標モデルは分けて読んだ方がいい。




