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VRゲームはじめます

「へー、オープンワールド型のVRMMOねー。」

「なぁいいだろ!一緒にやろうぜ!」


親友というか腐れ縁の博也が肩を揺らす。俺、藤堂勝は、どこにでもいる普通の高校生だ。


「でもなぁ、俺あんまこういうオープンワールド系得意じゃないんだよな。ストーリー系なら得意だけど。」

「それなら安心しな!このゲームはメインストーリーってのはない。だが、ここ見てみろ。」


博也が見せてきたスマホの画面にはこのゲームのクリエイター陣の名前が。俺はそこに見覚えのある人物がいた!


「!?」

「どうだ?やる気になったか?」


そこには俺がストーリーゲームにドハマりした作品であるゲームのメイン脚本家の名前が!この人の作るストーリーゲームは全てが伏線に思えるほどに伏線を散りばめる。そのストーリーの面白さや重厚感は天才脚本家とまでいわせるほど。


「考察勢がいそうだな。」

「ああ。発売前だってのにベータテストの時点で既に考察勢もいるほどだ。どうだ?やる気になったか?」

「わかったよ。それならやってやる。」


そうして俺はそのゲームを予約した。









それから数か月後、ついにゲーム発売日となった。俺はフラゲ日に確保できた。博也のやつは用事でゲットできず今日、朝から店頭に並んでいるらしい。まあ数時間先に入ってもいいだろう。


「ワールドボーダーオンライン、起動」

『ワールドボーダーオンラインを起動します。』


機械的な音声の後、俺の意識が仮想空間にダイブする。まずはキャラクター作成か。


「へー、種族にスキル、職業やギフト、かなり自由に設定できるな。」


見た目だけでなくMMO特有のシステムなどかなり自由度の高いキャラクター作成ができそうだ。だがこのゲームはあの天才脚本家が携わっている。十中八九見た目や種族、職業などで分岐が作られるはず。


(考えろ。現存するプレミアがつくほどの彼の作品すらプレイしてきたんだ。彼の思考を読むんだ。最高のストーリーを体験するために。)


そこから俺は"時間を忘れて"キャラクター作成にのめり込んだ。







『お兄ちゃん!ご飯できたよ!』

「うぇ!?」


そんな声が聞こえ俺は変な声を出した。ハッとなり、慌てて時間を見れば夕飯の時間!?おいおい、俺昼飯忘れたのか!?


『もう!ゲームばっかしてないでよ!お母さんが心配してたよ!』

「わかったわかった!すぐ行くから!」


よかった。外部との通話機能のあるヘッドセットで。


「・・・・・・・それにしても集中しすぎたな。でもまあなんとか満足できるものができたし、とりあえず次回からはこのキャラクターで"あそこ"から始められるようにしてっと・・・・・よし!一旦、ログアウト!」


こうして俺は一旦ログアウトした。



「もう!遅いよ!何してんの!」

「ごめん母さん!」

「ほら!今日はあんたの好きな唐揚げよ!たくさん食べな!」

「はーい!」

「お兄ちゃん、今度は何のゲーム?」

「え?WBOだよ。博也に勧められてな。」

「え!?そうなの!?私もお父さんに買ってもらったの!一緒にやろ!始まりの街で待ってるから。」

「いや、悪いけど俺種族拠点スタートだから。始まりの街はしばらく無理だ。」

「はぁ!?種族スタート!?どこ!?」

「龍鳳峠」

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