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アンデッド好きのファンタジー攻略  作者: ネムニョロ


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6/6

よろしく魔王軍。道中?太陽は暗闇を照らすってやつだよ

風景は大きく変わり、温帯の広葉樹林からゲームによくある、腰の曲がった枯れ木が列を成しこちらを見つめ、紫色の泥濘が遊歩道代わりに我々を導いてくれている。


「なんだか彼氏にキャリーされる彼女の気分はこんな感じなのかなと思ったよ」


少し呆れ気味に犬dogへ言う。


「ハハハッそうか!たぶんお前のそれは別もんだと思うぜ。例えるならば、初めてみた玩具を目の前ですべて片付けられる子供の気持ちじゃねぇかな」


「ふーむ。そうかも知れない。自身の感情を言葉にするというのは難しいね」


「昔っから引きこもって骨集めばっかりしてっからわかんねぇんだよ。外でろ。外外。」


呆れ気味に犬dogが諭すが反論をする。


「外には出ているよ。ネットでペットの死体を譲ってくれるという人と会ったり、エキゾチックアニマルの販売会に行ったりね」


少し憤り気味に返すと呆れ気味なまま言葉が返ってくる。


「そんな内輪に行くために出ても新しいものがねぇから意味ねぇって。別ジャンルの世界を覗いてみろよ。脳ミソのシワが増えるぜ」


「……気が向いたらね」


「ハッハハハ!言質取ったぜ!」


雑談をしながら進むと禍々しく巨大な城のような建物が見えてきた。

赤、黒、紫。ちまちまと白と黄色があり、THE 魔王城という容姿をしている。


目の前まで行くと奥行きの長い巨大な地割れがあり、巨大な門と左右の砦、金属と木材製の桟橋が魔王城までの道となり繋がっている。


「何者だ!!」


門近くにある砦の窓から、黒い体毛に金色の角と赤い瞳を持つ山羊頭の悪魔が叫ぶ。門番だろう。


門番に対して犬dogが答える。


「魔王軍志願者だ!通してくれ!」


それを聞いた門番が言葉を返す。


「貴様のような聖光に満ちた者が魔王軍志願者なわけがあるか!!」


「だよなぁ。……イヤ!俺は志願者だ!魔王軍に入る為にモンスターへ転生がしたい!!装備も全部解除するから転生陣を使わせてくれ!!」


「まず裸になれ!!その後両手を上に上げて手のひらを左右に向けながら歩いて来い!!そうしたら使わせてやる!!」


「わかった!」


犬dogが全部の装備を外しパンツ1枚になる。


スキンヘッドに全身タトゥー、身長190cm程の筋骨隆々の大男が現れた。


「凄い見た目だね」


「パッシブ盛りまくったらこうなった」


「なるほど」


犬dogが言われた通りに進んでいく。自分もその後に続き歩いていく。


背中に大きな白い太陽のタトゥーが入った大男が奇妙なポーズで歩いていく。あまり見てはいけないな、思わず笑いそうになる。


犬dogが門の前に着くと悪魔が話し始める。


「その光は消さないのか?ジリジリ焼ける感覚がする」


悪魔がお役所感はそのままに少しフレンドリーに話す。


「すまんが今は無理だ。転生したら停められる」


犬dogがぶっきらぼうに答える。


悪魔は納得いかないが仕方が無いという様子で「体制はそのままにゆっくりと中に入れ。少しでも妙な動きをしたら即死魔法をお前に放つ。」といい、漆黒の木材の扉を開け中に招く。


犬dogは「ちょっと行ってくるわ。中の……そうだな。わかりやすいシンボルが有ったらそこで会おうぜ」とコチラに言って中に入っていく。


犬dogを中に見送り、さて自分はどうすればいいのかと考えているとさっきの悪魔とは別の物が門の窓から顔を出してきた。


緑と紫の皮膚に赤い目、両目の間に背に向かって曲がって伸びる金色の角があるカエルだ。


「グRORO。奇妙なアんデッど。お前はナンだ。」


少し聞き取りづらい高音の奥に低く唸るような振動音がある声で質問をしてくる。


「魔王軍に入りたい者です。中に入れてください。」


そう言うとカエル顔の悪魔はカメラの様な物を取り出しコチラに向けてくる。


「存在印刷機ダ。身分証を作るカラ近づケ」


言われた通りに近づく。


窓との間の距離が2m程度所でブォンと音がする。


「そのママこっチに来ィ、その後ちょット待て」


窓の目の前に立ち、十秒程度待つとビッビッビという音と共に存在印刷機から1枚のカードが出てくる。


「コレがお前の身分証ダ。失クスなよ。次の発行は高ィ。」


「わかりました。ありがとうございます。」


感謝を伝えた後、ギギギと開いた門に入っていく。


◇◇◇


十分くらいかけて桟橋を渡り魔王城に入り、わかりやすい入ってすぐにある謎の巨大石像の前で犬dogを待つ。


◇◇◇


ネズミくんを呼び出し、しばらく戯れていると聞き慣れた声で話しかけられる。


「おう、待たせたな。」


濃い緑の肌、身長は150cm程度、四肢は細く腹が内臓の重みを支えられず膨らんでいる餓鬼体型。所謂ゴブリンである。


「ゴブリンにしたの?」


「アサシンでもやろうかと思ったけどよ、メイジとアサシンじゃぁ耐久が足りねぇと思って今までと同じヘビィファイターやろうと思ったのよ」


「なるほどね。」


「よっしゃ登録行くぞ」


「案内頼むよ」


犬dogについていく。


入ってすぐの大広間から右方向にしばらく歩き、道中で装備屋や道具屋等のお店を把握しつつ魔王軍登録窓口に向かう。

受付に着くと複数の窓口があり、そのうちの1つの黒いもやが満ちているローブにはなしかける。


「すみません。魔王軍になりたいのですけども」


「魔王軍志願ですね。名と種族、得意な事を教えてください。」


「名前は担々麺。種族はスケルトン、得意な事は闇魔法と召喚術です。」


◇◇◇


その後、試験や身体検査等の後に【魔王軍魔法師兵団】への所属となり装備一式と魔王軍式魔法のスキルオーブを渡された。


装備をつけスキルを取得した後、犬dogと再会し、魔王軍常時募集依頼掲示板で依頼を受けることにした。

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