屍は下水道で鼠狩り
18:00。教えてくれた通りならば夜になっているはずなのでログインする。
◇◇◇◇
暖色の街灯に照らされた穏やかな雰囲気の街が目の前に広がる。全身は熱くなく、HPバーも削れていない。問題はn……
「なんだあの光!!!んんん!?ああっ!!スケルトン!!どうやって街に入ったんだ!?まぁいい!!俺が倒してやる!」
声に振り向くとそこにはNPCと思われる薄汚れた革鎧を着た金髪の少年が剣を構えていた。
「まてっ!ストップ!」
両手を前に突き出し制止させる。
「なぁっ!!アンデッドが喋った!!光ってるしコイツは貴重なモンスターかも知れない!!絶対俺が倒してやる!!」
貴重なのに倒すのかいな……
内心突っ込みつつ、コレ以上の声掛けは意味がなさそうなので、とりあえず逃げる。
カッチャカッチャと音鳴らしながら宛もなく走る。その後ろを「まて〜」と言いながら追いかけてくる少年。
「少年!名前は?」
試しに質問してみる。
「ソーズだ!倒されろアンデッド!!」
「ソーズ!!覚えておくよ!!」
「今俺に倒されるから覚えなくていい!!うおおおおおおお!!」
夜だと言うのに大声を出して追いかけてくるソーズ君。若いねぇ。
しばらく追いかけっこをしていると蓋の開いたマンホールがあった。
「じゃあね!ソーズ君!!また逢う日まで!!」
「まああてぇぇぇ!!!」
ソーズ君の声を背後に聞きつつマンホールに飛び込む。そのすぐ後、高い金属音が聞こえてきたのを後ろにまっすぐ下へ落ちていく。
こーれ大丈夫かな?落下死しないといいけれど。
下を見てると怖いので目をつぶり地面を待つ。
3秒後。
グンッ!とした衝撃が足から伝わってくる。
あまりの強さに膝から崩れ落ちる。
「おうふ。痛みはそこまでだけどHPが7割持ってかれたよコンチクショウ」
立ち上がって周囲を見渡すと、中央には大きめの下水が流れていて左右の壁沿いに人2人分の幅の道がある。時々チュウチュウやカサカサといった音が聞こえてくるので生き物……モンスター?がいそうだ。
探索しようかな……の前にアイテムとかが何があるか見よう。
アイテムから使うものを選んでみてみる。
……何もない。
装備を選んで見てみる。
木製の剣、ナイフ、斧、槌、槍、杖、棒がある。防具は装備済みの布服が上下ある。
うん。初期って感じ。とりあえず杖を装備してほかの場所を見る。
うむ。次はスキルを見てみよう。
所有スキルは無し。獲得可能スキル欄が黄色文字になっているので見てみると色々出てきたので使えそうなのをいくつか選ぶ。
所有spが10で魔力操作で5p、闇魔法で3p使い後は残しておく。
さて最後はステータスを見ましょうか。
PN 担々麺 MJ メイジ SJ 無し
Lv1
たいりょく 500
まりょく 200
ちから150
じょうぶさ100
きようさ300
はやさ150
かしこさ300
NPC好感度 0
日光弱点 光属性弱点
闇属性得意 闇の種族
装備
みぎて 木の杖
ひだりて(木の杖)
あたま 無し
からだ 布の服
うで 無し
こし布の服
あし 無し
アクセサリー 無し
アクセサリー 無し
アクセサリー 無し
うん。まぁ、まぁまぁって感じかな。
よし。必要な事は確認はできたから探索しようかな。
◇◇◇◇
しばらく歩いているとチワワサイズのドブネズミが現れた。
赤い鼻と赤い目と赤いしましまの尻尾。ボサボサの灰色の毛。グロめのドブネズミだ。それの上に『ダーティラットlv1』と表示されている。
初陣といきましょうか。
闇魔法を使う。探索途中、設定から戦闘時魔法一覧を表示するにしたので、視界の近くに一覧が表示される。呪文は3つ。ダーク、シャドウスパイク、ブラックミスト。
杖をダーティラットに向けながらダークと口にする。すると杖の先に黒い霧状のものが圧縮され球状となりダーティラットに飛んでいく。
「ぢぢっ」
ダーティラットは短く鳴き、横に移動したが球はダーティラットを追いかけてぶつかる。
ぼわぅと音を立てて、黒煙を霧散させながら消えた球の後には怯んだ様子のダーティラットが居た。
「チャンスだね。ダーク」
そこに再びダークを放ちダーティラットに当てる。ダークを受けたダーティラットは短く鳴きポリゴンとなって消えていった。
『ダーティラットlv1を倒した』
『10の経験値を手に入れた』
『汚鼠の毛皮を手に入れた』
『Lvが1上がった』
『spを5手に入れた』
システムメッセージが表示される。
汚鼠……そのままだな。あとレベル上がってるね、spが5手に入っている。1レベル上がる毎に5sp手にはいるのかな?後で何かスキルを取っておこう。
よし、探索を続けようか。




