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魔術師の功罪  作者: 尚文産商堂


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80/151

第80話

1時間後、手野中央総合病院受付にて、北山の母親が運ばれたことを警吏手帳をみせつつ聞くと、すぐにその病室へと向かった。

だが、すでに別の警察官が、その出入り口を見張っているところだった。

「警吏官か……」

誰かがつぶやく声が聞こえる。

「警吏官員の緒方正史という。すまないが中にいる北山鈴の母親に用がある。少し入れてはくれないだろうか」

「残念だが、こちらの用が先だ。暴対の関連でな」

周りは人払いされているのか、患者はもちろん、職員だって数人しかいない。

その数人も、ナースステーションからこちらを見ているだけで、事実上、この周辺は警察と警吏が集まっている状態になっていた。

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