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第80話
1時間後、手野中央総合病院受付にて、北山の母親が運ばれたことを警吏手帳をみせつつ聞くと、すぐにその病室へと向かった。
だが、すでに別の警察官が、その出入り口を見張っているところだった。
「警吏官か……」
誰かがつぶやく声が聞こえる。
「警吏官員の緒方正史という。すまないが中にいる北山鈴の母親に用がある。少し入れてはくれないだろうか」
「残念だが、こちらの用が先だ。暴対の関連でな」
周りは人払いされているのか、患者はもちろん、職員だって数人しかいない。
その数人も、ナースステーションからこちらを見ているだけで、事実上、この周辺は警察と警吏が集まっている状態になっていた。




