表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔術師の功罪  作者: 尚文産商堂


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

27/151

第27話

 情報をもらい、方東組本部の建物を目指して歩いていると、少しずつ周りへの興味が出てきた。真っ先に出てきた感想は荒んでいるということだ。スラム街といえば聞こえはいいが、ここに来ることでようやく平穏を手に入れたような、そういう顔をしている人が多い。理由は様々だろうが、少なくとも、ここに来れば安全だということなのだろう。

「子供がいませんね」

 ふと気になったことを、放出がつぶやく。確かにそういう視線でみてみると、周りにいるのは、上は結構な歳までいるが、下はせいぜい15くらいが限度だろう。売春をしているのかどうかは、怖くて聞くことができないが、どちらにせよ、みため年齢に惑わされてはいけないと、緒方は思う。

「どこかに集めているのかしら。学校があるという話がなかったけど、この地区の中は本当によくわからないからね」

 根来が歩きながら言った。

「ここの組織のことだ。生まれた子を売り飛ばしていても不思議じゃない。そういうところだからな」

「人身売買も十分にあるが、推定無罪だ。憶測じゃなく、証拠に基づいて話をしないといけないし、そもそも今回はそれで来ているのではないからな」

 忘れるなよ、魔術ドラッグのこと、と緒方は3人に釘を刺した。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ