表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
余白  作者: 宮島わたる
3/3

第二章『朝』

朝になった。


目は覚めていた。


でも、


起き上がる理由がなかった。


仕事もない。


学校もない。


急かされる予定もない。


静かな部屋の中で、


時計の針だけが進んでいく。


カーテンの隙間から差し込む光を見つめながら、


ふと思った。


「今日は何曜日だっけ。」


会社員だった頃なら、


曜日は嫌でも意識していた。


月曜日は憂鬱で、


金曜日だけが少し楽しみだった。


でも今は、


曜日なんてどうでもよかった。


自由になったはずなのに、


何をすればいいのか分からない。


自由って、


思っていたより難しい。


スマホを手に取る。


通知はほとんどない。


昨日の飲み会の写真が送られてきていた。


みんな笑っていた。


自分も笑っていた。


画面の中の自分を見て、


「ああ、本当に笑えてたんだ。」


そう思った。


昨日までは、


終わることばかり考えていた。


でも今日は、


少しだけ、


始めることを考えていた。


何を始めるのかは、


まだ分からない。


それでも、


何もしないまま終わる一年には、


したくなかった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ