第63話 変化
「それで何か勝つための案はあるのか?」
俺が尋ねると蓮季は「私に腹案があるんですよ~」と構えた。
その手は空手家の様でもあり、下から上に手招きする姿は妙に麗しい。
「何のつもりです?」
「これでお姉さんの××を××するんですよ!女性なんてそれで一発ですから」
オイイイイ!何で全年齢小説でそんなこと言うんだよ。
「フフフ。そんな技では私を満足させるには至りませんよ」
聖愛も受け入れる様子だ。
「さぁ!私に××××をしてみなさい!」
「オス!じゃあこっちも××××を追加じゃァ!サキュバスを舐めるなァ!××は良いけど」
こら!いい年の女性同士が表でそんな事ばっかり言いあうんじゃありません!
「凄いね隼人くん」
「あっ!こんなの見ないの汚いから!」
俺は舞香の目を覆い隠す。
「大丈夫だよ慣れてるから」
「うむ。蓮季は純粋種として知られているからな」
コングもうんうんと頷く。純粋種?純粋種って何だよ。
「あっ隼人くんは知らないんだね。この学園って幼稚園からあるでしょ?」
「うんそうだな」
「激王なかよし幼稚園からずーっと学園にいる子って結構いるんだ。中には0歳から大学院まで行く人もいる。相当一部だけどね」
「まぁつまりソイツにとってはこの学園が第二の家みたいなものになるんだな」
要は学園が世間だと……危なっ!そんな洗脳されてたから、皆あんなはちゃめちゃでも平気だったのか。つまり大学までエスカレーターで行くともっと酷くなるということ?
俺は高校からで本当に良かった!
「それでこのサキュバスもその一員だと……」
「蓮季ちゃんたちサキュバスの家は金持ちが多いらしいから。どこで収入を得ているのかは知らないけど」
絶対表に出せない仕事してるよこりゃ。
蓮季は振り返らずにこういう。
「その通りです。そしてサキュバスにはいくつもの特殊能力がある!」
懐から葉っぱを出すとこう唱えた。
「あまり使いたくないんですけどね。必殺ドロンと変化!」
蓮季の周囲が煙に包まれる。
煙が晴れるとそこには蓮季がいたがその髪の毛には猫耳が生えていた。一体何なんだよ!守っていたショコラが大声で解説する。
「サキュバスは複数の性癖に合わせる必要があるニャ。そしてその方法こそがあらゆるものに変身できるこの変化の術ニャ!」
「そんな忍者みたいなことある?!」
「忍者?そうかもしれません。だってこの術は百賀の変化の術と相関性がありますから」
サキュバスってあんな所と相関性があんのかよ!
「蓮季ちゃんはサキュバスを名乗っているけど、東洋にも似たものがあるらしくてどこかでやり方が混じりあったみたい」
「多分アタシの先祖かな?何かの間違いでワープゲート開けちゃったんだと思います。どこかの妖怪の正体かもしれませんね」
「百賀と関係あるって事は甲三郎先生のことも知ってるのか?」
「えぇ。あのお爺ちゃんでしょう」
「蓮季ちゃんは百賀の嫁候補らしいって甲三郎先生が言ってたよ」
「もっともアタシは厳格なところじゃなくて遊びたいんですけど~。やぶさかでもないかなって」
なんと意外なところが繋がってしまうなんて。世間は狭いというかそのうち全部繋がったりしないよな?




