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『フィンらんど』  作者: 神宮寺匁トロロ
12/13

【第12話 エストニア戦】

第四十六章:八つの神器の力


エストリアの戦場は、紅蓮の騎士団団長エクセリオン・ブレイズハートと蒼玄の騎士団団長グラシス・ブルーレインズの二人の英雄が繰り出す圧倒的な力により、戦局が一気に傾いていた。


エクセリオンが操る神器「紅蓮の焔石」から放たれる炎は、嵐のごとく戦場を飲み込み、敵兵たちの行動を完全に封じた。その燃え盛る炎は、空すらも赤く染め、ヴァルディス軍に恐怖を植え付けていた。


「紅蓮の騎士団は止められない!」

敵の兵士たちが叫び声を上げながら後退する中、エクセリオンは燃えるような瞳で戦場を見渡し、ただ一言、力強く言い放った。

「進め。」


一方、グラシスが手にした神器「蒼氷の涙」は、冷たい蒼氷の結界を生み出し、ヴァルディス軍の進軍を完全に封じた。結界の中では敵の動きが鈍り、兵士たちは次々とその凍える力の前に崩れ落ちていく。


「これが八つの神器の力…。」

フィンは剣を握りしめながら、目の前で繰り広げられる神々しい戦闘に圧倒されていた。


ジンもまた、信じられないという表情で呟いた。

「こんな力を持つ者たちがいるのか…。俺たちなんてただの虫けら同然だな。」


しかし、フィンはその光景を見つめながら、胸に熱い決意を宿した。


第四十七章:激戦の中で


エストリアの戦場は、剣と剣がぶつかり合い、怒号と悲鳴が入り混じる地獄絵図と化していた。フィンはその渦中で、何度も倒れそうになりながら必死に戦い続けた。


「フィン、右だ!」

ジンの叫び声が響き、フィンは振り向きざまに迫り来る敵兵を剣で受け止めた。


「ありがとう、ジン!」

敵を振り払うと、フィンは息を切らしながらジンに笑みを返した。


だが、その心の中にあったのは、自らの無力さへの苛立ちだった。仲間が次々と傷ついていく中、自分が何もできないという現実がフィンを押し潰しそうになる。


「俺はこんなところで止まっていられない…!」

フィンは剣を強く握りしめ、立ち上がった。その瞬間、剣が微かに光を放つように見えた。


「この戦いを終わらせる。自分の手で。」

その思いが、フィンの心に新たな炎を灯した。


第四十八章:勝利の先に


激しい戦闘が続く中、東西傭兵団の結束した力が次第にヴァルディス軍を追い詰めていった。エクセリオンとグラシスの圧倒的な戦術指揮、そして傭兵たちの果敢な戦いにより、エストリアの防衛線はついに崩れた。


「城門が開いたぞ!」

誰かの叫び声が戦場に響く。


フィンはその声を聞き、仲間たちと共に城内へと突入した。破壊された城壁を越え、フィンの剣は敵兵を切り裂きながら、目の前の道を切り開いていく。


そしてついに、エストリアはアルディニア王国の手に落ちた。城門にはアルディニアの旗が高らかに掲げられ、傭兵たちの勝利の歓声が響き渡る。


だが、フィンは剣を収め、胸には一つの疑念が残っていた。


エストリア制圧の報がアルディニア全土に届く――。

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