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魔法のおしごと。  作者: 五十鈴 りく
✡第12章✡

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〈 エピローグ 〉

 ねえ、トーマ。

 あの日、突然ここへ吸い寄せられてしまった私たちが出会ってから、たくさんのことがあったね。

 お互い、右も左もわからない世界で戸惑いながらも、寄り添って……。


 どうなってしまうのかもわからない未来に怯えていた私に、あなたはいつだって優しかった。

 故郷に帰りたいと願いながらも、あなたと過ごした時間は本当に幸せだった。

 長くは続かなかったけれど、それでも。


 あなたのいなくなった世界で生きるのはつらかったけれど、あなたは私にあの子を残してくれた。

 本来ならば出会うはずもなかった私たちが出会った証。

 大切な大切な、愛しい我が子。


 この体が蝕まれようと、これだけははっきりと言える。

 私は、この世界に来れて幸せだった。

 来るべくしてやってきたのだと、今なら思える。


 再会を約束したあの子たちのために、当分はあなたのところへ行けなくてごめんなさい。

 あのね、私たちの子供は自分の足で立って生きていけるようになって、大切な人を見つけたの。

 その成長が、ほんの少しだけ寂しくて、すごく嬉しい。

 こんな気持ちを感じる日が来るなんてね。


 ねえ、トーマ。

 あなたのおかげね。

 ありがとう――。


          【『魔法のおしごと。』 ―了― 】

 

 ここまでお付き合い頂き、ありがとうございました!


 その後の彼らはどうしているのか、『皇帝のおしごと。』にて登場します。

 ここで一応の完結にはなっていますので、読まれなくとも問題はありませんが、よろしければお付き合い頂けると嬉しいです。皇帝キリュウととある女の子のお話です。

 http://ncode.syosetu.com/n7444cg/

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