第1話 ダイブイン
登場人物紹介
真弓 主人公。私立桜ヶ丘高校三年の弓道部女子。
影久勇斗 真弓の幼馴染。真弓と同じ弓道部の三年生。
「真弓先輩!私、先輩が憧れなんです!」
春の光の中、弓道部の可愛い後輩が私に向かって尊敬の眼差しを向けてくる。あぁ、なんて素直な目なんだろう。
「ありがとね」
私は思っていることを悟られないように、背筋を張って優雅に振る舞う。
「先輩かっこいいです。私、先輩みたいになりたいんです!」
「なれるわ。努力すればね」
「はいっ!頑張ります!」
「……元気がいい子ね」
私は、隣にいた幼馴染の影久勇斗にポツリと漏らした。
「そうだな。お前にはもったいないくらいだ。」
「それを言うな。」
勇斗は私の影を知っている。ただ、それを公にすることはしないのも分かっている。
そう、後輩から尊敬の眼差しを向けられる先輩、それがこの私だ。弓道では、県大会一位の実力を持ち、学校では先生からなにかと頼りにされる、そんな理想的な女性。それが私。
そんな私はクソくらえ!
私はゲームがしたいんじゃ!
弓道も好きだけど、パファルコ・ミリト(FPSゲーム)で敵をぶっ殺したいんじゃ!
そんなこと言えるはずない。ましてや、後輩や先生にこのことを聞かれたら幻滅されるのが目に見えてる。
勇斗と一緒に帰宅の途につく。私のちょっとした幸せ。まだ想いは伝えられてないけどね。
家に帰って炭酸をいっきに飲み、FPSに向けて眠気を強制的に覚ます。そして、眠っていたPCを叩き起こす。RTX5090の超解像が目の前に現れると、テンション爆上がりする。これがいつものルーティンだ。
……深夜二時。さすがに眠い。夜飯はFPSの邪魔にならないカロリー◯イトだけなのは毎日だけど、次の日(今日)の学校に寝坊はマズイ……。
「寝落ちだけは……できるか……せめてあと一人…殺らねば……」
遠のく意識のモニターの向こうで、壁を縫いながら私の目の前にエネミーが現れた。
「くっ!こんな所に!」
眠気に押されて反応が遅れてしまった!くそっ!
ヘッドショットをもらってしまった私は、そのまま意識を失った。頭をキーボードに打ち付け、そのまま寝落ちしてしまっていた……。
――
夢を見ていた。私が学校に行って優秀な成績を残し、弓道も順調。幼馴染とはちょっといい関係なのに、FPS廃人として生きている生活だった。
「いや、夢じゃねーし!てかここどこだよ!」
そこは見たことがない異世界……ではなかった。
「なんか見た時あるなここ……いや、この世界……パファルコ・ミリト(FPS)じゃん……」
異世界転移とはよく言ったもので、ただゲームの世界に入っただけのこと。だが私は、そんなことはどうでもよかった。
「よっしゃ!パファルコ・ミリトを満喫でき――」
パァァン!
この世界でも、私はヘッドショットをもらってしまった……。最後に見えたのは、黄色いバンダナをした男だった……。
目を覚ました時、山岳地帯にリスポーンしていた。
「こんなところに置き去りにしやがって!」
素直な私の感想でした。だってさみしいんだもん。チーム戦したいじゃん。それと――
「私を撃ったやつ、絶対に仕返ししてやる!」
そうして私は、弓を片手に持ち、このパファルコ・ミリトを攻略していくのであった……。
「って弓かよ!銃ください!」
自分なりに、『一人称を極限まで追求したらどうなるか』をテーマにして、真弓に自由に暴れてもらった作品です。
弓道女子×FPS×戦闘×ギャグ×青春の、盛りだくさん詰め合わせとして書いたつもりなので、最後まで楽しんでもらえると嬉しいです。
AI利用について
作品を読んでもらう人がいないため、本文を読んでもらい、感想をもらうだけに留めています。
AIから文章や設定、展開などを取り入れて反映させることは一切していません。
この作品は真弓が突っ走ってるだけです。




