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小鳥遊リョウ 二十二歳③

 挙式当日。

 晴天に恵まれて式は順調に進んだ。

 小鳥遊家一同、とても幸せそうだ。俺を除いて。

 この期に及んで俺は期待してしまう。

 兄のために着られたドレスも、ベールも、なにもかもを剥ぎ取ってしまいたいと。

 そして悠もそれを望んでる、という未来を。

 俺の横には純がいた。兄の厚意で、恋人も招待されたのだ。

 そしてブーケトス、純は張り切ってオレンジ色のブーケをキャッチし、俺にそれを見せびらかしながら、帰ってきた。


 挙式後、俺は純を家に送り届けて上がり込んだ。

 ブーケを嬉しそうに眺めながら、純はなにげなく聴こえるように言った。

「次は私たちだね」

 その言葉を聞いて、俺の中の理性は吹き飛んだ。

 まだドレスアップしたままの純を、激しく掻き抱くと乱暴にキスをする。

「リョウ、どうしたの?」

「好きだよ、純」

 俺は言葉で誤魔化して、純をベッドに押し倒す。

「ちょ、待って……シャワー浴びてからにしよ?」

「いいから、脱いで」

 カットシャツのボタンを次々に外す。そして、純のドレスのホックに手をかけた。

 早く一つになりたい、ならなければならない気がした。

 そうしないと、自分の中にできた暗い穴に飲み込まれてしまう気がした。

 いつも通り肌を合わせてるだけな気がした。

 でも、違うとわかっていた。

 頭の中は悠の純白のドレスを切り裂く妄想でいっぱいだった。


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