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友人(仮)の助言



「お?

どしたー?

何か悩んでる顔してんなあ」



うどんを啜りながら彼が言う。

「気のせいだと思うよ」と返しながら、僕も味の染みた煮物の人参を箸で摘まんだ。



「いやいや俺には分かるぞ、お前が何か悩んでるって事くらい」

「…何故君は、そんなにも僕を気にかけるの」

「はあ?

まさかお前そんな事で悩んでたのか?」

「君が僕を気にかける理由が思い付かない」

「あのなあ…

…いつまで…………なんだよ…」

「は?」

「何でもねぇよ。

秘密だ」

「なら別に良い」

「もうちょっと知りたがれ!?」



ぎゃあぎゃあとうるさい彼の声を聞き流し、僕は全く別の事を考えていた。



「聞かせて、君の事。

知りたいの、貴方の事を」



数日たった今でも耳に残る、彼女の言葉を。

僕のために泣く彼女の涙はとても美しくて。

でも、やっぱり彼女に一番似合うのは、あの太陽みたいな明るい笑顔だった。



「…ねぇ」

「大体お前はいつも気分屋で…

って、ん?何だ?」

「好きとまではいかないけれど気になってる人がいたら、どうすれば良いの」

「何急に恋ばな!?

ようやくお前もそこまで俺の事友達だと思ってくれたんだな!!」

「…………」

「嘘嘘!!嘘だから帰んないで!!

…つってもなあ、俺大体告られる方だから、付き合うまでってのがあんまり良く分かんねぇんだよなあ」



…役立たず。



「お前今俺の事役に立たねぇって思ったろ?」

「思ってないけど。

自意識過剰じゃない」

「言いたそうな顔してたっつーの…。

まあ良いや。

お前とその人がどんな関係か知らねぇけど、プレゼントとかで好感度上げてから告白でもしれみれば?

それが一番無難な方法だと思うけど」



プレゼント…



「女なら大抵アクセサリーか花か甘いものやっとけば機嫌良くなるぞ。

俺の経験談」



確かに彼女も甘いものは好きだった。

僕が貰った差し入れも、僕以上に嬉しそうに食べていた。



「…何となく答えが出た気がするよ。

ありがとう」

「おー。

結果報告待ってるぜー」



そういや、俺の知り合いも最近菓子作りにはまっててさー。

へらりと笑う彼の笑顔は、どことなく彼女と似ている気がした。




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