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オフライン・リベリオン  作者: せいちゃん
オフライン・ゾーン

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星の向こうへ

少し歩いてみた感じ、記憶通り中央に一つ大きな道が通っていて、そこから水平に道が通っている作りだ。通路はほとんどが客室と倉庫だ。客室は全て同じ造りで、気持ちばかりのクッションと大量の壁につけられた椅子が所狭しと並んでいるだけだ。しかし所々に通路が空いていて、中央が塞がれても通れるようになっている。やっぱりこれ作った人は天才だ。ほとんどがアルミニウム合金のようだが...外は腐食に耐えられるようになっているのか?いや、ここは着陸場が汚染の外にあるから、対策が必要ないのか。中央通路の一番奥が操作室だったかな。ゼロ「ここかな...マイク。」マイク「Yeah!」ドアを(丁寧に)蹴破ると、操作室だった。しかし...ゼロ「うーん...そんな気はしてたけど...自動航行か...」マイク「自動か!楽だな!」ゼロ「いや...多分コンピュータがいかれてると思うから、自動航行は期待しないほうがいいね。問題は手動で操作するように作られてないことだね。」マイク「宇宙船か......戦闘機なら...やったことがある。」ゼロ「えっ、本当!?そんなの、どこで操縦したの?」マイク「...」ゼロ「まあ...何があったかは聞かないよ。そうだ、エンジンはどうなったか見に行こう。」マイク「おう!そうだな!」ゼロ「おーい、調子はどう?」ジン「もうすぐだ。問題はなさそうだから、これからつけてみるところだ。」ゼロ「プラジウムリアクターか...」仕方ないと分かっているけど...心の中に引っ掛かりがある。ゼロ「これ一世代前だけど、スタートアップはわかるの?」ジン「いや...どうやらそういう感じでもないようだ。見ろ。」何があるんだ?操作盤の元へ歩いていくと、ある文字が目についた。ゼロ「うそ...これ、まだ動いてる!」マイク「数百年前なんじゃないのか?そんなに長く動くのか」ゼロ「出力は0.2%。スリープ状態だ。これなら不思議じゃない。」これが...昔も同じように動いて...ここの祖先の人はこれに乗ってきたんだ...2つのリングが天井と地面についている。窓にはゆっくりと回転するコイルが映っている。リングの中心の空間に、真っ黒な球体があり、その周りは極端に光が歪んでいた。ブラックホールを思わせるが、球体が空間を歪めているのではない。ポケットディメンション型だったな。出力を上げるか。操作盤のレバーを少しずつ倒していく。5.0、10.0、15.0、20.0。ゼロ「これで最低限起動するはず。燃料は...13%か。まあ、流石にたくさん残ってるわけはないか。」甲高い音を立て、リングが振動し始める。中のコイルが光り、残像が糸を引く。パイプが伸び、球体に差し込まれる。プラジウムリアクター。数多くの人を殺し、空を呪った。本当は使いたくなかったけど...そうするしかない。モニターを見る。反応室の内圧が上がり、球体の円周が飛び出してきた。それはどんどん飛び出していって、やがて完全に分かれ球体の周りを回る輪になった。ゼロ「エネルギーの抽出が始まった。」輪は直径を伸ばしていき、装置へと吸収されていった。ゼロ「0.7GW。ほんと、エネルギー密度だけは高い。」マイク「こんなことで、空気がすごい汚れてるんだな...」ゼロ「よし...安定してきた。9.85GW。まあ、理論値だ。航行には十分だな。行こう。星の向こうへ。」マイク「!...ああ!」電力ボックスを開け、自動制御のワイヤーを外す。そしてそこから配線を伸ばし、予備の内蔵操縦桿につなげる。ゼロ「よし。これで準備完了。マイク、いけそう?」マイク「ちょっと...集中する。」マイクが深呼吸をし、席に座ると雰囲気が変わる。ゼロ「...マイクって...もしかして軍人?」マイク「元はな。」マイクがエンジンを起動させると、それに応え正面のゲートが開く。マイク「これが...宇宙!」ジン「...こんなものが...昔は見れたのだろうか。」マイクは上ではなく、世界全体に広がる宇宙を見つめながら、イオンエンジンが動き始める。宇宙船はマイクと一体となったように、星雲に乗り、ゆっくりと歩いていく。体全体が心地よい振動に包まれる。ジン「それで、どこに行くんだ?このまま宇宙の彼方まで飛んでいくわけではないだろう。」ゼロ「うん。そうだね。少し航路を考えるよ。」そうやってゆっくりと目を閉じる。現在の燃料は12.8%、容量から計算すると、だいたい2tくらいかな。現在の出力で移動し続けると20TJ。惑星への着陸は厳しいか。この辺りで現在最も近い衛星...計算しろ。最後に宇宙船に乗った時から現在までの秒数、軌道を。出た。現在の燃料で到達可能なのは...3つか。この中だったら...まあ。ここかな。ゼロ「よし。決まったよ。次の目的地が。次に行く居住衛星は...まって、何か聞こえない?」わずかにホワイトノイズのような音が聞こえる。それに手繰り寄せられるように近づいていく。ジン「通信機?」ゼロ「通信機だね。もう型落ちだから何も受信しないとは思うけど...まあ、さすがに数百年前だし、壊れててもおかしくないよ。」マイク「俺、ちょっと通信聞いてみる。わかるかもしれねえ。」マイクはモヒカンが筐体に当たらないようにしながら、スピーカーに耳を当て、周波数を少しずつ変更していた。ゼロ「次の目的地は...TL-R23、人呼んで、フォージ23。」ジン「フォージ...鍛造か。それは、かなり重要な場所なんじゃないか。」ゼロ「いや、そんなことないよ。フォージなんて一番ありふれた衛星のひとつなんだから。というか、警備が薄いからここ選んだんだよ?」マイク「おい!お前ら!やばいぞ!通信機まで来てくれ!早く!」ゼロ「どうしたの!」マイク「いいから!」マイクの返答からただならぬ雰囲気を感じた二人は、マイクの後を追って一直線に廊下を移動していく。

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