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他人からの根性論、自分からの覚悟

人間にとって時間は平等であり、全人類に一日は24時間しか与えられていない。

ここまでは正しい。

しかし、人間にとって割かなければいけない時間の割合は平等ではない。

だからこそ無理をして過労で倒れたり、死んでしまったりするのだ。


例えば1+1の計算をするのに1秒かかる人と1+1の計算をするのに2秒かかる人がいたら、1秒の人のほうが1+1の計算を2秒の人の2倍の量行うことが出来る。

人間の能力を加味すると人間に与えられた時間は平等とは言いにくい。

人間の性能が平等で、人間に与えられた時間も平等ならば何ができて何ができないかはその人が何を選んで生きてきたかが重要になってくるだろう。

でも現実はそんなに綺麗に出来ていない。


睡眠時間が少なくて済む人もいれば、長時間寝ないと体がもたない人もいる。

ご飯を早く食べることが出来る人、お風呂に早く入る人、歩くのが速い人、仕事が速い人、何か物事をやるときに早くできる人のほうが多くのことをできる。

他にも集中力が長く続く人もいれば、一瞬しか持たない人もいる。

基本性能からして平等ではないのだ。


更には人間には得意不得意という呪いがある。

これぞ人間が平等ではない原因であるだろう。

得意なこととやりたいことが一致するかどうかはわからないし、社会が苦手なことを強要することだって多々ある。

別に社会が強要してこなくとも周りの人が強要してくることもある。


例えばどうしてもやらなくてはいけないことが得意なことであれば手早く終わらせられて、残った時間を自由に使用できることだろう。

しかし、現実ではそんなことは少なく、多くの場合苦手なことを長時間かけて行い自分の自由時間を削って、その苦手なことを終わらせなければならない。


人間にとって与えられた時間は平等であっても、それ以外のものは全く持って平等ではない。

これはどう考えても事実だろう。

だからこそ何かを成したいと思った時に、「時間の使い方次第でいかようにもなる。」、「要はやる気の問題だよ。」、「努力すれば才能にだって勝てる。」、もうねアホかと……

命削ってこちとら生きてんだよ!そんな薄っぺらい言葉掛けてなんになるんだよ!

努力する時間?ねーよそんなもん!やらなきゃいけないことたくさんありすぎて体休める時間しか残ってねーよ!

やりたいこと叶えるために命削ってそれで確実に叶うわけじゃないんだろうと、そんな根性論で人の人生左右しているのわかっているんですかね?

まあ、分かっていないからこんなにも無責任な言葉を平然と吐けるわけですよ。


そしてここまでが感情のお話。

頭ではわかっている。天才と呼ばれる人たちだって努力していることを。

でも、有利か不利かで言ったらたぶん彼らのほうが有利だ。

だからそんな彼らに勝つことが難しいことぐらい私だってよく分かっている。

根性論なんて他人には使っちゃいけない物なんだ。

根性論は自分が自分に言い聞かせてこそ真の価値を発揮する。

それ以外は正直誰かの人生をいたずらに弄ぶ悪魔の声と何ら変わりない。

だから今日も私は自分に根性論で語り掛ける、そしてそれは他人から見れば覚悟というものなのだろう。


著:根性論を嫌う者


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