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王都への旅立ち

「後お前さんには1日程この村にいてもろうからな」


「一応こういうデカイ討伐とかで人呼んじゃうと討伐した人が居ないといけないんだ。」


ラーズがさっと説明をしてくれた。


「まあ早馬で王都まで行かんでも冒険者通信使えばええのにせっかちな村人やからの。」


「今から王都に冒険者通信で連絡取るやから、後は王都で登録と金は貰っとくれ。」


「1日で良いのか?」


「通信で王都には説明するやから、それが終わるまではいとくれ、後それまではギルドの仮眠室でも使っとくれればいいやから」


「後そこな2人は今回は悪かったな仲間の墓さ作ったり。」


「いやあいつらの亡骸は燃やしたからさ、良いんだよ、俺らの心の中でまだ生きてるから。」


「ん?死体なら燃やして無いぞ?」


レックがデスラから2人の亡骸を出してやると2人は大粒の涙を流しレックにポツリとお礼を言った。


「ありがとう。」


4人は孤児の幼馴染で昔から何をする時も一緒だった。

冒険者になる時も…

今までの思い出が涙になって溢れ出す2人の側をレックはそっと離れた。


今は感情に浸らせておこう、そのついでに買い物でもするかな?


どこまでいってもレックはマイペースだった。


とりあえず村の様子でも見ようと村の中を歩いていると周りから感謝の言葉をもらった。


「あんたがゴブリンキング倒したんだって? ありがとね、これ持ってきな。」


村のおばちゃんから野菜や肉を貰ったり、

可愛い女の子から抱きつかれながらお礼を言われたりとなんかちょっとした英雄になった気分のレックがいた。女の子に抱きつかれた時はデスラが何故か頭の上で重くなったりと色々あった。


今は村人全員にゴブリンキング討伐の話がされ宴会状態である。


「英雄様が見えたぞ」

「あの方がゴブリンキングを倒したんだって」

「えーワタシアタックしちゃおうかな?」

「あんたじゃ無理無理」

「なによー」


などと村人が会話をしていた。


ギルドのバーさんが何故か俺の所に来ると村人達は静かになった。


「この村、いや王都全体問題で救ってもらった事に感謝しとる。ありがとう。」


どうやらバーさんが村の代表みたいな形でお礼を言ってきた。


「お前さんの席はあっちじゃ」


と、バーさんが宴会の真ん中に俺を置いてそそくさといなくなった。


バーさんが居なくなったのを見計らったかのように村人が俺に群がりお礼を言ったり抱きついたり酒を入れたりと色々あった。


朝起きたら何故か知らない部屋で寝ていた。

隣に女性がいない所を見るとどうやら間違えは犯していないらしい。


とりあえず部屋から出るとギルドの仮眠室であるみたいだ。


「ようやっと起きたかい?」


バーさんがいち早く俺を見つけ言ってきた。


「あんたの事さ王都のギルドにも話しさ通したやからもう出掛けても問題なかよ?」


どうやら宴会を早く抜けて仕事をしてくれた事に感謝の念がいっぱいのレックはお礼を言った。


「バーさんわざわざありがとう。」


「バーさんは余計さね」


とりあえず昨日は村人が仮眠室まで運んでくれた事など軽く話し王都までの道を聞いた。


どうやら王都は徒歩だと20日程掛かるみたいだ。


「あんたさえ良ければゼロとラーズさ、一緒に連れてってくれんか?」


ゼロって誰だと首をひねって居るとバーさんが呆れた顔をして言ってきた。


「呆れたさ、あんた助けた人の名前さきていなか?」


どうやらゼロとは助けた女性の名前だったようだ。


「あの2人の依頼さもう終わって次の冒険者がくるやから、2人と此処から北に1日程歩いた所の村に行きんしゃ、そこで相乗り馬車さあるからそれに乗ればよか」


確かに幼馴染を2人亡くした村には長居したく無いかもしれないな。

落ち着いたら墓参りみたいに来るかもしれないけど。


「ああわかったよ」


とりあえずレックはバーさんに連れてく旨を伝え2人を探しに行こうとすると。


「2人さこのギルドの裏手の墓地さね。」


2人の居場所をバーさんがすっと教えてくれた。


「後のことは頼んだよ」


バーさんが小さな声で何かを言った事をレックは気にせずに2人の所に向かった。


「レックさん」

「おーレックこんなとこでどうした?」


2人は墓地から出ようとしてる所でレックを見つけ話しかけてきた。


「あー今から王都に行くんだが2人が良ければ一緒に行かないか?」


レックは2人に王都に行く旨を伝えて一緒に行くか聞いた。

2人は2人の墓を見て顔を見合わせ頷いた。

「レックに比べたら足手まといだけど王都まで一緒に行っていいのかな?」


「此処らの地形が全然わからないからいてくれた方が助かるよ」


「そういうことなら」


「今から出るんだけど2人は準備とか大丈夫か?」


「ああ、問題無いよ」


「俺らも王都に帰る予定だったからな」


どうやら2人とも王都に帰る予定だったみたいだ。


「それよりレックはこの村に長居しなくて良いのか?」


「今なら可愛い子選びたい放題だよー」


レックが自分達に気を使って話しかけてきたことをなんとなく察して言ってきた。

レックとしてはなるべくレットデボンから離れたいからどうでもよさげにこう言った。


「俺は旅人だから1つの所にはなるべく止まらないんだよ。」


納得した2人はレックと共に村から出て行った。

そうして3人は王都に向けて歩いて行くのだった。


いてもろうは間違えじゃないよ!

バーさん語だからね・・・( ̄  ̄;) うーん

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