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「一気に決める!!」
リアの声が響いた刹那、鬱蒼とした深い針葉樹の森の中、周囲の空気が集まるのが感じられた。それは風とでも言えば良いのだろうか、急激な、空気の流れ、リアを中心とした空気の流れが、今までとは比べ物にならないリアの殺気と共にそれは発現している。
「待て! リア! 俺が、俺がやる。俺の大切な友だ。彼を送って良いのは俺だけだ! 俺にやらせてくれ!」
「チクィート………………
残念だが、君には無理だ……
相手が悪すぎる……
黙って見ていなさい……
uumu・ter・xaisei・salop……」
「………………」
全身鎧のランスウッドが……何か低く呟いたような気がした刹那---
一気に詠唱中のリアに駆け寄り間を詰めた。
動けるのか!
巨躯のシルバーの金属の塊……
全身甲冑を着込む大男とは思えない俊敏さを纏い、一気にリアへと間合いを詰める。
金属の、重厚な鎧を着こんだランスウッドが駆けたことで発する鎧の金属部分がぶつかり合う音が、一瞬途切れ、その刹那、鈍く重い音が響いた。
リアがランスウッドの体当たりをまともに喰らって、弾き飛んだ音だった。
子供の身体のリアはそのまま弾き飛ばされ、背にしていた大木に受け身も取れずに背中を打ち付け、地面に倒れ込み動かないでいる。
「リア!!
止めろ!
ランスウッド!!」
ゆっくりと歩を進め、リアに近づくランスウッドは、表情一つ変えずに、リアを蹴り上げた。
高く飛ばされたリアを宙で捕まえると、首を掴んで片腕で吊るしている。
マズイ、このままでは、リアが殺される。




