前へ目次 次へ 40/86 40 「待っていたよ……」 女の声が、聞こえてきた。 寒い……………… 身体の芯……………… それは、神経の全て……………… 脊髄から揺り起こされる悪寒だった。 身体の感覚がない…… 浮遊…… している様な、それでいて、気を緩めると深い闇に沈んでいくような感覚が俺を襲っている。 何が……起こっているんだ…… 何も見えない…… 漆黒の中、浮遊する俺の感覚には、女の声が聞こえて…… また…… 深い漆黒の闇へと潜って(ダイブ)…… 否、引きづられて行った。