世界の王ワールドファラオ
大物牝馬リバティスカーレットは阪神ジュベナイルフィリーズ、地方の刺客コスモアンドリアルは朝日杯フューチャリティーステークス。
サイレンスストーリーはホープフルステークスとここまで無敗で勝ち進んでいる3頭の2歳時の激突は避けられ、バラバラのG1への出走となった。
「リバティスカーレットの末脚は凄いな春馬。」
「ああ!新馬戦の末脚が新潟のドスローの展開がハマっただけじゃないことを新潟2歳ステークスで証明してみせたもんな。」
「あの末脚はタイム的にもフラッシュフォワードと同タイムだけどどう感じてる?」
祐翠と春馬が年末のG1戦線の真っ只中で世間話をしていた。
「祐翠…おまえも感じてるだろ?リバティスカーレットは上がり3ハロンをずっと同じタイムで走れる馬で、フラッシュフォワードのように1ハロン9秒みたいな脚を使えるわけじゃない。末脚のタイプは全く違うよ。」
「全くではないだろ?」
「まあお前の馬のライバルはとりあえずリバティスカーレットじゃない、俺のフラッシュジャパンだよ。」
「はは、この前大敗してたけど大丈夫か?」
「来年のクラシックには間に合わせてやるよ。」
レースでの折り合いの課題が解決しないフラッシュジャパンと違い、リバティスカーレット、コスモアンドリアル、サイレンスストーリーは予定していたG1レースをそれぞれ快勝した。数年前から日本にも入ってきた、母父アブソルートや父父アブソルート産駒の競走馬達の出走もあったが、問題としなかった。
アブソルートを叔父に持つ競走馬達の好走率はかなりの高水準を記録しているが、それでもアブソルートの直系の大物の出現する確率には遠く及ばないでいた。
今年日本の2歳のG1レースはアブソルート系から守り抜いたが、世界ではアブソルート産駒の超大物候補が出現していた。
父アブソルート、母トレイブルという凱旋門賞12冠ベイビーが誕生、世界の王となるべく付けられた競走馬名は【ワールドファラオ】
また1頭の怪物が現れたのであった…




