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ウイニングブラッド~近未来競馬物語~  作者: うーた。
第1章
18/130

レース後


今後伝説の新馬戦として長く語り継がれるであろうレースが終わった。


勝ち馬はレース前から本命しされていたサイレンススタート、2歳馬にしてコースレコードを更新してしまったハイパフォーマンス。

新馬戦としてはかなりのハイペースで逃げながら何と自身の上がり三ハロンは33.0秒。

一級品の差し馬の切れ味を逃げながら披露したのだ!


しかしこのレースを見た者の殆どはレース前にはシンガリ人気。血統も厩舎も地味で、新人騎手のデビュー戦と全く期待されていなかった馬の衝撃の末脚に驚いていた。


スタートで出遅れて行き脚もつかなかった同馬は、徐々にスピードに乗るも直線残り400mの時点で先頭のサイレンススタートとは70メートルほども後方に位置していたのだ。


レース後に勝利した息子を迎えに待っていた祐一だが、頭の中はフラッシュフォワードのことでいっぱいだった。

「いったい奴の上がりは何秒だったんだ?!」


祐翠がレースから帰ってきて祐一が迎える。

「サイレンスの様子は?」

「親父…ああ、サイレンスは大丈夫だよ…」


大本命馬のおもやの辛勝に祐翠の表情は優れなかった。

そんな息子の気持ちに気づいた祐一。

「勝ったのはお前だぞ暗い顔するな!」


普段厳しい物言いを全くしない父親の激に我に帰った祐翠。

「ああ、そうだよね。」

祐翠は胸を張って同馬のオーナーに顔を向けた。


そして2着に負けてしまった風切もレースから帰ってきた。

フラッシュフォワードの調教師の一八。

「惜しかったな春馬。」


「あ…申し訳ありません。スタート出遅れが全てです。」


「いやこの馬は元々出脚はつかない馬だからな気にするな。」


自分の厩舎の新人騎手のデビュー戦を労う一八調教師だったが正直な気持ちは違った。

「(春馬には悪いが正直勝ち切って欲しかった。あれだけの脚を使ったんだダメージが心配だ伝説)」


その心配の通りフラッシュフォワードは脚だけでなく全身が震えて辛そうな状態で、それを察した風切はゆっくりと帰ってきていた。


「ともあれお前もフラッシュもこれからだ春馬!」

一八調教師は春馬の頭を掴みながらそう言った。


そんな春馬や祐翠という新人騎手の大活躍を騎手ルームで出迎える珍念と小和田。


2人が同時に帰ってきた。


「祐翠くんおめでとう!…春馬くんは残念だったね…」


「ああ!珍念ありがとう!」


「珍念サンキュー!」

負けた春馬も珍念の言葉に感謝を示す。


「うん、危うく風切くんには初勝利先を越されちゃうところだったよ」

珍念は風切を励ます為に自虐で笑いを誘う。


風切・祐翠「え?!」

2人は同時に驚いた。


「あれ?珍念ってまだレースで勝ったことないんだっけ?」

祐翠は恐る恐る質問した。


「う…うん。知らなかったっけ?」

場が凍りついた。


そんな空気を察した珍念。

「あれ?みんなどうしたの?笑ってよ??」


小和田「…笑えねぇな………」


風切・祐翠「ああ…」


後に新たな伝説と言われる新馬戦が終わった!


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