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ウイニングブラッド~近未来競馬物語~  作者: うーた。
第1章
12/130

決着


後方から上がってくる馬を無警戒していた祐翠とアニバーサリーが同時に驚く。

「ザルカバード?!」


このレース参加馬の中でも小柄な3歳牝馬が自分より大きな馬達にぶつかりながら上がってきた。

その身体には無数の擦り傷が出来ている。


M.アニバーサリー「転倒してもおかしくない危険な行為だぞ」

C.スミヨシ「勝利のためにはこれくらいのリスクは仕方ないさ」


馬群を抜け出しシルバーグレイトとシーズンスターズに向かって伸びてくるザルカバード。


アブソルートとの縮まらない差に心の折れかけていた2頭では今のザルカバードの勢いには太刀打ちできない。


2頭はあっさりとザルカバードに抜かれてしまう。

ザルカバードが完全に2番手に上がる。

「今の彼女の勢いならいける、勝負だジュニア!」


ザルカバード騎乗のスミヨシが先頭を捉えに行く!

ザルカバードがアブソルートとの差を徐々に縮めていく!

5馬身…4馬身…3馬身…


「このペースならゴール直前でアブソルートを捉えられる」


「まさか追ってくるのが彼女とはね意外だったよ」


「勝たせてもらうぞジュニア」



直線残り150m…ザルカバードが更に加速!



伝説の馬の不敗神話が遂に途切れるのか、このレースを見守る競馬ファン、全てのホースマンが感じた刹那ジュニアが呟いた。

「じゃあそろそろ追い出すかな?」


「はっ?!」


何とジュニアはここまでアブソルートを全力で追っていなかったのだ。ジュニアが左手に持っていたムチを右手に持ち替えた。


唖然とするスミヨシ。

「嘘だろ…」


ジュニアがムチを1発アブソルートに放つとすぐさま急加速。

それまでの他馬の争いが虚しくなるほど鮮やかに再び2番手のザルカバードとの差を広げ出した。


5馬身…6馬身…あっという間にふたたび着差を広げて行く。


『強い…強すぎるアブソルート!圧倒的だあああああ』


この馬が現役である以上勝ち目はない、そう思わせるような圧倒的なパフォーマンスでレースを締め括った。


『アブソルート、今ゴールイン!何とこのレース6連覇!この馬は衰えるということを知らないのか!』


8歳にしてこのパフォーマンス、終わってみれば過去最高のメンバーと言われたこのレースを2着に8馬身差をつけるレコード勝ち。

2着でゴールしたザルカバード騎乗のスミヨシがジュニアに声をかける。

「完敗だよ、ジュニア!強いなアブソルートは」


「いやいやザルカバードも大したもんだよ、久しぶりにこの馬にムチを入れることになったからね」


「まさか今までのレースでは殆ど全力を出してなかった?」


アブソルートがムチを入れて加速させたのは僅か150mのみ。まだまだ余力充分なその姿に絶望感を抱いたものが殆どだった。


シルバーグレイトがゴールイン。

最終的には再びシーズンスターズにかわされて何とか4着でゴールしすぐさま停止した。


全身がヘロヘロで全精力を出し尽くしての完走だった。

そんな様子に騎乗の祐翠はすぐさま下馬。

「お疲れグレイト。」


凱旋門賞が幕を閉じたーーー


最終結果


1着 アブソルート    レコード

2着 ザルカバード     8馬身

3着 シーズンスターズ   4馬身

4着 シルバーグレイト   1馬身2/3

5着 イーストオーバー   クビ

6着 バデイチ       ハナ

7着 セカンドオピニオン  アタマ

8着 ヴァンガード     2馬身

14着 メダリスト

17着 ダブルボンド

中止1頭


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