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端っこは嫌い

結局魚については謎のままだった。

あれは通貨として流通しているのだろうか。


いまだ、底知れない文化の壁。

正直楽しみでもある。


今日は再びゴミ処理場に向かう。

といっても、スラム街のすぐ近くがゴミ処理場?

いや、ゴミ処理場の端にスラム街があるといったほうがいいのだろうか。


めぼしい電化製品は、すっかりと直してしまったため、手持無沙汰である。

二人があまり行きたがらない、処理場の端を探索してみる。

この辺は古くからのごみが多く、草が生い茂っている。

臭いも少ない。


端には金網で作られたフェンスがあり、その横には車道と歩道がある。

朝方は、チチやリュートと同年代の子供たちが、一様に白い服を着て歩いている。


あの子たちの作業服なのだろうか。

個々の体や顔は特徴的なのに、服装はそろえたがる。

これも、独特の文化なのだろう。


ふと気が付くと、チチとリュートが遠くからこちらを覗いていた。

なんだか顔に表情がない。

少し心配になってくる。


戻って理由を尋ねてみるが、答えたがらない。

まぁ、無理に聞き出すことでもないのだろう。


出来ることがないので、暇つぶしを兼ねて、廃材を組んでみる。

ナノを腕に集中させて、バサバサとゴミの山を切り崩し、材料を探す。


半日もしないうちに、寝台付きの小屋が出来た。

前の小屋の3倍くらいのサイズだ。

これで雨の日くらいは中に入れてもらえるだろう。


ゴミ集めを終えた二人が、新しくできた小屋の前で口を開けている。


「どうかな。すこしは広くなったと思うんだけど。」


二人を中に招待し、拾い物のソファに座る。


二人は、もじもじとして大人しい。


「テラはここに住むのかしら?」


チチは不安そうに聞く。

リュートは目に涙を溜めている。


「二人の為に作ったんだよ。よければここを利用してほしいのだけれど。」


「えぇ、こんな立派なところ住めないよ。」


いや・・・ゴミから用意したし、そんなこと言われても・・・。

たしか、この星の人は謙虚とか謙りとか建前という謎な言語表現を使う。

日本の知識だったはずだが、割と近い東南アジアにもあるのかもしれない。


「ごめんよ。気に入らなかったみたいだね。すぐかたづけるから。」


そう言って、壊そうとすると、二人でタックルして止められた。


二人は小屋の中をクルクルと歩き回る。


「トイレと電気があったら、普通のお家みたいね。」


そう、チチが言う。

リュートも頷いている。


トイレと電気か・・・・ う~ん考えておきます。



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