変身…?
こちらの物語はフィクションです。
「変身…できるの?アニメみたいだね?プリキュアみたいで可愛いね」
紫陽が食い気味で口を開いた
「ち、ちがう!絶対思ってないわよね??本当の話よ…魔法少女のMとAのマークがあるでしょ。それに触れるのよ!」
さっきより紫陽の髪の毛が激しく唸りを見せているのがわかった…雨の予報はなかったはずなのに何故?
海色の髪の毛に雨の水滴がぽつぽつ、と降ってきた。天気予報が外れるのはいつぶりだろうか?
「はえ…何これ、、、赤色だ黒に近い赤だ…」
よく考えれば鉄臭い。赤色のおかしい雨…
これ…血の雨だ!!!
「ねえ、少し静か過ぎじゃないかしら?しかも鉄臭いし…辺りを見ても誰もいないし…」
私は周りを見渡した。いつも行列ができている有名な『オレンジチューリップ』という花屋もない。
「おかしい…!!早く逃げ出そうよ!血の雨も鉄臭いし!嫌だ!!」
紫陽が、私の腕を掴んで逃げるのを止めた
「待って…下手に動くと余計取り込まれるわ…これ、欲望って言う怪物の所為よ!本体が現れるまで待って!」
不安で目の前がクラクラする…血の雨が降っている暗い暗い夜中、電灯がチカチカとしている道は永遠に別れていて永遠に続いている。
「え……どちら様?」
目の前に突然、大きな赤髪の女が現れた。表情は真顔でどこを見ているのかわからない…
『僕…猫…返して…猫…ミモザ……』
「気持ち悪い」すぐに頭に浮かんだ言葉がこれだけだった。怖いなどよりも気持ち悪い気持ちでいっぱいになった。
「紫陽ちゃ…「変身しなさい!!早くっ!!!」
紫陽は慌てて怒鳴った。私は言われるがまま急いで血杖の紙の右端に書いてあるマークに指を触れさせた…
「えっ、何?!何なのこれ!?」
私は一瞬で服を着替えていた…主に暗い色で、首元がマントで苦しい…でも確かに可愛いかも…
私は何故だか知らないがペンみたいなものを持っていた…
それで血杖に書けばいいのかな?
紫陽ちゃんはひらひらのリボンにふわふわの黒と青のスカート
「私の能力を使ってもいいけど…貴方の能力も見てみたいわ…小さな願い事でもいいから使ってくれないかしら?」
「やり方は見たけどやはりよくわからない」そう思ったけれど私はペンを強く握って紙に書こうとした。
するとその瞬間__脳がグチャッてなった感覚がした。
「あがっっ、、、いだぁっっ!!!!いだいいだい!!」
感覚というより痛感したのだろうか?脳がとろけた、そんな感覚。痛いのかも考えられない
どうなってるかもわからない、脳なんて開かないと状態がわからない。どうしよう、どんどんと思考が鈍って痛いかはわからないが激痛が微かに残っている
私は急いでペンを力一杯握って書いた
『欲望が溶けて無くなってしまいますように!!!!』
漫画をTwitterに投稿する前の下書きです、気になる所があればお教え下さい