第三章第百二十話「殲滅会議の終わりと動き始める世界」
はて? リディア曰く、次元樹イグトフェルナスの中を通るのは危険、という話だったが……、ジオネールはその対抗策として、何故かリージェとドルカスの二人を紹介してきた。
これは一体どういう事か。
とはいえ、どうもその謎を解く鍵は、二人の権能にあるらしく、紹介された二人は、それぞれ、自身の自己紹介と共に、自身の権能に関する詳細を伝える。
―ぴぽーん―
「あ、どうも、リージェ・エルトルート・アウグストゥス二世です。確かに、私の権能は『構造把握』と言って、これは「私が肉眼で形状を詳細に認識出来る範囲のものであれば、ほぼ全ての物質の構造と能力を瞬間的に把握出来る」、という透視と鑑定を合わせた様な権能なので、罠があったり伏兵がいたりする場合はだいたい見破れます。と言っても、あくまで「遮蔽物を無視した肉眼での把握」が発動条件ですので……、スコープとかは使っても権能を発動するとスコープそのものも透過してしまうので意味がありませんし、射程は最大でも5kmあるかないか、という所のものになりますが……、少なくとも、奇襲には対抗出来るかと?」
―ぴぽーん―
「あー、どうも。リージェの姉のドルカス・ノーマ・アウグストゥス二世だ。私の方は個人の権能としては『ギャグ補正』と『七聖姫騎士(Seventh Holy Princess Knight)LV1』ぐらいしか持っていないんだが……、ダンジョンに関しては、その七聖姫騎士シリーズとやらの装備がやたら強くてだな……、この七聖姫騎士の装備は、聖剣、聖盾、聖冠、聖鎧、聖騎士服、聖籠手、聖靴の七つで、それぞれ、
聖剣は異能として『強化再生』と『成長』、権能として『専用』、
聖盾は異能として『強化再生』と『成長』、権能として『経過回復』、
聖冠は異能として『強化再生』と『成長』、権能として『精神安定』、
聖鎧は異能として『強化再生』と『成長』、権能として『割合ダメージカット』、
聖騎士服は異能として『強化再生』と『成長』、権能として『全年齢補正』、
聖籠手は異能として『強化再生』と『成長』、権能として『解除』、
聖靴は異能として『強化再生』と『成長』、権能として『地点移動』、
を異能と権能として持っている。端的に言うと、異能はどれも共通で『強化再生』と『成長』の二つで、それに権能が付いてくるというものだ。あぁ、一応権能の方の詳細も共有しておくと、
『専用』が、「何時でもこの剣を自身の半径100m範囲内の任意の場所に移動出来る上、剣が効果を及ぼす対象を選べる」権能で、
『経過回復』が、「時間経過と共にどんな傷や状態異常でも回復出来る」権能、
『精神安定』が、「一切の精神系状態異常を遮断し、常に精神を安らげる」権能、
『割合ダメージカット』が、「自身のパラメーターを基準に、どんな攻撃を受けたとしても一撃ではそのパラメーターの内、一定の割合までしかダメージを与えられなくし、それ以上のダメージを全て無効化する」権能、
『全年齢補正』が、「ありとあらゆるダメージを全年齢作品として放送出来る範囲にまで落とし込み、装備者の周辺倫理を守る」権能、
『解除』が、「どんなものでも触れただけで解除出来る」権能で、これは状態異常や呪いに限らず、罠や鍵も解除出来、
『地点移動』が、「いままで踏んだ事のある場所に任意で転移出来る」権能、
というものだ。あぁそれと、私自身の持つ『七聖姫騎士(Seventh Holy Princess Knight)LV1』の効果は、「何時でも任意で、或いは危険が迫った時には自動的に七聖姫騎士の全装備を装着して、七聖姫騎士に変身出来る」事らしい。LV1が何かは知らん。……と、そんな感じの能力で、これらの能力はどれもまだ未知のものが多いが……、取り敢えず先行偵察ぐらいは出来ると思う」
……と、自分達の能力を説明する。
いや、強過ぎだろ。二人共完全なダンジョン特攻能力過ぎる……。
[完全なダンジョン特攻能力過ぎる……。]
(ふむ……。リージェさんは『金獅子』として活動してた時、要塞の壁とかも正確にこっちの不利になるよう破壊してたし、ドルカスさんの方は深さ一万層とかいう超高難易度大規模即死トラップダンジョンの踏破者だから……、まぁ、それぐらいの能力があっても不思議じゃないけど……、二人共そんな能力だったんだ……)
そうして、そうした二人の能力が本人によって解説されると、紅葉も含めた周囲は、ほう……、と興味深そうに二人を見つめ……、
司会者のリディアは、
「えーと、要は、リージェちゃんがいると、周囲5km内の構造物の構造がだいたい把握出来るから、奇襲を防げて、ドルカスちゃんがいると、ドルカスちゃんはほぼどんなダンジョンにも適応してるから、先行偵察も万全、と……? いや、強過ぎません? どっから拾って来たんです? こんな人材……」
と、感心しながらも冷静に突っ込む。
しかし、そこは今回、とても明確な理由があるので、それを問われたジオネールは、発言ボタンを押しつつ、
―ぴぽーん―
「ひひっ……。ヤィヴュミが託宣で呼んでました……」
と、その理由を正直に話し、それに対するリディアは、
「あ、そっかぁ……」
と、考えを放棄する。
うん。まぁ、ヤィヴュミが出て来たならもうどうにもならん。
それはそういうものなのであろう。
そして、その二人の能力があればまず安全だとして話が通ると、それがこの会議における最後の問題点だった事もあり、その後会議は順調に閉幕し……、
全員が、この会議で決められた手順通り、各所の配置へと動き出す。
掃討戦の開始である。
……、
…………、
……………………、
……と! 言う訳で! 今回はキリが良いのでここまでです!!
え? 短い? うぅ、すまぬのじゃ……。割と今回は時間も取って書いてたつもりなんじゃが、どうも今回の章は色々と多数の部隊を動かしてる上に、キャラも多い故、既に骨組みは出来てるとはいえ、肉付け量が多過ぎて全体の整合性を取りつつだと流石に遅くなるのじゃ……。
うん? お前元々遅筆だろって?
HAHAHAHAHA!!!! おだまりっ!!!!!!!!
ほむ。とはいえ、私が元々遅筆なのを含めても、今回の章は本当に色々と計算式が多過ぎて遅くなっているのは事実なんですわよね。困った困った。
ま、私自身の演算速度も以前よりはかなり上がっていますので、ある程度話が進んで必要演算式が整った後はそこそこ更新話数も伸びる筈ですわ♪ 多分っ☆
ですので!! どの道、更新日時は毎年半年に一度! 4月6日と9月6日から変わりませんので、気長にお待ちいただければ幸いですのっ☆
えっ?? 二正面作戦とか言っときながら実際には陣形都市分も含めて六正面作戦してる辺りから既に色々おかしいって????
なぁに!!!! 成せば成りますわ!!!!!!!!
それではっ!! 次回もまた、お楽しみに!!!! ですわっ!!!!!!!!




