異世界在住の銃骨格

むかしむかし、それは美しい１人の女神がおりました。

その女神は、様々な種族が共存し、不便ながらも支え合って生きているとある世界を何よりも大切にしていました。
中でも特に女神が慈愛を注いでいたのは、人間。高い知識はあれど、力を持たない彼等は他種族と手を取り合い、懸命に生きている種族です。
そんな彼等を愛しく思い、女神はいつも彼等を見守っていました。時には決まり事を破り、ほんの少しだけ奇跡を起こしてあげてしまう程に。

しかし、ある日。人間は力を得てしまいます。
その力は強大で、心優しかった人間を簡単に変えてしまいました。他種族を裏切り、蹂躙し、家畜とする。目を覆いたくなる非情な行い。

女神は嘆き、怒りました。愛した人間を恨み、自分に絶望しました。
このままではいけないと思い立った女神は、自分の代わりに別世界からとある存在を呼び出します。
他ならぬ人間を止めるための代行者を。

「フィーバータイムってやつね。構わないわ、皆殺しなさい」

これは女神の復讐劇。これは彼の復讐劇。



こちらの作品はハーメルンの方にも掲載されています。