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4 肉体改造サッカーサイボーグになれ!

尼崎の南部を走る湾岸高速の袂に、野球場ほどの人工の森に囲まれたFCビシャモンテ尼崎のクラブハウスがある。


ここは、県大会を開ける競技用50mプールと、11種目に登るマシーントレーニングジムが設備され、選手たちの練習時間以外は市民に解放されている。


サッカーの練習場は、2面のナイター設備で夜間練習のできるグランドと、雨天用の室内練習場を備えている。


普通のJ2レベルのクラブと比べたら、FCビシャモンテ尼崎のそれはJ1のトップチームのそれと変わらない。


中岡は、ジムにレセプションを受ける20人を集め、陽射しで焼けた赤黒い肌のちょび髭の黄シャツが目立つ親爺を連れて来た。


「これから朝は、フィジコのマリオコーチの指導に従い徹底的にプロの肉体を作ってもらう」


マリオは、雨に濡れたようにふやけた手帳にビッシリと何やら書いている。


中岡が挨拶する間に、ここに集まった選手たちの特徴でもチェックするようだ。


マリオは明るく選手たちに声をかける。


「みなさ~んには、1ヶ月でクリスティン・ロナウジーニョの身体になってもらいま~す。そのために、これからカーボローディングしてもらいます」


カーボローディングとは、米などの炭水化物糖類を抜き、かわりに、脂の少ない赤身や、ササミでタンパク質と脂肪を補給する日を4日ほどつづけ、そこでやっと糖類をとり、リバウンドを繰り返し、贅肉のないキレる身体を作るプロの試合に合わせる栄養摂取法である。


マリオの宣言は、食事の制限を意味する。あわせて、世界のトップサッカー選手のなかでも、サイボーグと揶揄されるほど肉体美を誇るクリスティン・ロナウジーニョの地獄のトレーニングを要求している。


ここに集まる20人は、昨日まで、市内の高校生だったり、大学でプレーしていたり、社会人で働きながらプレーする素人。とてもこなせるものではない。


参考に、トレーニングメニューを羅列しよう。


スクワット(150kg

ベンチプレス(100kg

クリーン(75kg

レッグプレス(200kg

テッドリフト(200kg

ショルダープレス(70kg

アームカール(30kg

トライセプスエクステンション(30kg

ラットプルダウン(75kg

ベンチディップ(75kg

ブリッジ(75kg


を各6回の4セット行う。


これは、最高峰のクリスティン・ロナウジーニョがして、限界のトレーニングだから、とうてい、素人にはこなせない。


「お前らいいか!フィジカルトレーニングは朝9時までに終わらせとけ!その後10時からはポジションごとのコーチによるチームトレーニングだ。俺はコーチとグランドで待つ」


身体のできていない素人がいきなりこんなハードトレーニングをやれば身体を壊す。


それを中岡は選手に課すのだ。


まるで、自主的にこのフィジカルトレーニングを果たさぬものは、脱落。


やはり、全員脱落させるのが目的なのだろうか……。





(つづく)






iPhoneからの投稿

拙作のカーボローディングは、2013年のやりようです。現在は、リバウンド法はしないようです。実践される場合は、最新のやりようをお調べください。

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