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【相談】

 近所では変人で有名な武にも、仲の良い幼馴染み佐々木悠斗ささきゆうとがいた。


 武が何時もの様に近所をパトロールしていると、前から幼馴染みの悠斗が歩いて来た。武は「よっ! 今帰り?」と声を掛けた。悠斗は左目に手を当てたまま顔を上げると「あぁ、武か……」と言った。武が「目どうかしたのか?」と聞くと、悠斗は「先輩に殴られて……」と言った。武が「先輩と喧嘩でもしたのか?」と聞くと、悠斗は「喧嘩とかじゃなくて…… 何でなんだか……」と言って泣き出した。


 悠斗がサッカークラブの友達と公園でサッカーをして遊んでいると、高校生が来て「俺も混ぜてくれよ!」と言ってきた。一緒に遊んでいた友達がその高校生を見て「中川先輩じゃないですか」と言った。そして悠斗達に「俺の中学の先輩で中川さん」と紹介してくれた。


 悠斗達は「こんにちは〜」と挨拶すると、友達の1人が「中川さんはサッカーやってるんですか?」と聞いた。中川は「一応、中学迄ははサッカー部だよ」と言った。悠斗が「お前の先輩なら混ぜても全然構わないよ!」と言うと、中川は「どっちのチームに入れば良い?」と言った。


 中川は悠斗のチームに入り皆んなと一緒に遊び始めた。遊んでる途中、中川と交代で抜けた後輩を呼び付け何やら話すと、後輩は何処かへ走って行った。その後輩が戻って来ると中川は「休憩しようぜ!」と言った。後輩は人数分の飲み物を持ち「中川さんからのおごり!」と言った。悠斗達が「ご馳走になります」と言うと、中川は「混ぜてくれたお礼な!」と言った。


 休憩中、悠斗は中川の持っているキーホルダーを見て「ももクロ好きなんですか?」と聞いた。中川は「モノノフだけど、お前もモノノフ?」と言った。そこから2人はももクロの話題で盛り上がり意気投合して、それ以降も一緒に遊ぶ様になった。


 そんなある日、悠斗がゲームセンターで遊んでいるとバッタリ中川と出会でくわした。中川は悠斗に「おぉ悠斗!」と声を掛け、悠斗が「こんにちは〜」と言って中川を見ると、中川の隣りには女の子が立っていた。中川は「こいつ俺の彼女の優子、宜しくな!」と言って悠斗に彼女を紹介した。


 悠斗が「彼女さんですか、悠斗です」と言うと、中川は「こいつもモノノフだから」と言った。それから悠斗達がももクロの話しで盛り上がっていると、優子が「お前可愛いな!」と悠斗に言った。その瞬間、中川の悠斗を見る目がキツくなり、笑顔が強張っていたのを悠斗は気付かなかった。その日を境に中川の悠斗に対する態度は一変した。


 悠斗は、最初の内は小突かれる程度だったが、優しかった先輩がある日突然態度が変わった事、それは段々とエスカレートし「おごった金返せ!」等と因縁を付けられたり、最近では本気で殴られる様になった事を武に話した。武が「その先輩何処に居るんだ!? 俺が話し付けてやる!」と言うと、悠斗は「変にこじれても嫌だから自分で何とかするよ……」と言った。武が「分かった、じゃぁ〜 ちゃんと仲直りしろよ!」と言うと、悠斗は「何で怒ってるのか、ちゃんと話し合ってみるよ」と言った。

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