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【嫉妬】

それから数日経った夜遅くに、悠斗から「先輩に公園に呼び出されたから、話し合って来る」と武の携帯にメールが届いた。武はメールを見ると「1人で大丈夫かな……」と呟いた。武は好きなアニメのDVDを観ていたが、悠斗の事が気になって仕方がない。武は「ちょっと様子見に行くか!」と家を出ると、公園まで自転車を走らせた。


武がアニメのDVDを観ていたころ、中川が後輩が2人を引き連れて悠斗が来るのを待っていた。悠斗が公園に到着し「こんばんは、用事って何ですか?」と中川に声を掛けた。すると中川は「服脱げよ!」と言った。悠斗は訳が分からず「何で服脱がなきゃいけないんですか?」と言った。


中川が「良いから早く脱げよ!」と言うと、悠斗は「俺、中川さんに何か悪い事しましたか? だったら謝るんで理由を教えてください」と言った。中川は「お前が気に入らないだけで、理由なんてね〜よ!」と言った。悠斗が「理由が無くてこんな事……」と中川に反論しかけた時、中川が「自分じゃ脱げないみたいだから、お前達手伝ってやれ!」と言った。悠斗は「止めてください」と抵抗したが、中川に言われ後輩2人に押さえつけられ服を脱がされてしまった。


中川は「そいつを噴水に放り込め!」と言った。後輩の1人が「いくら何でもやり過ぎじゃないですか?」と言うと、中川は「じゃぁ〜 お前が代わりに入るか?」と言った。後輩達は仕方なく悠斗を噴水へと投げ込んだ。


1月の噴水の水温は零度を割っており、悠斗は「勘弁してください」と言って噴水から出ようとすると、中川は「誰が出て良いって言った!?」と言って悠斗を蹴り、噴水から出してはくれなかった。


そんな事を何度か繰り返すうちに、夜風が噴水の冷たい水で濡れた身体から悠斗の体温をみるみる奪って行った。唇が紫色になりブルブル震える悠斗を見て、後輩が「これ以上やったら死んじゃいますよ」と言った。中川はそれでも笑って「そこの鉄棒に縛り付けろ!」と後輩に命令した。


 とばっちりを受けたくない後輩達は、仕方なく中川の言う通り悠斗を鉄棒に縛り付けた。悠斗は既に抵抗する事も出来なくなっていた。そんな悠斗に追い討ちを掛けるかの様に、中川は「お前なんて居なくなれば良いんだ!」と言って悠斗の腹を殴った。そんな中川を後輩達は止める事も出来ず、ただ見ているだけだった。


 そこへ武が公園に到着し「何やってるんだ!」と言って中川を突き飛ばした。中川が「何だお前は! 邪魔するな!」と言った。武が「お前ら何やってるか分かってるのか?」と言うと、中川は「お前も同じ目に会いたいのか!?」と言った。武が「お前らには想像力ってもんが無いのか? 自分が同じ事されたらとか考え無いのか!?」と言うと、中川は「お前達そいつを黙らせろ!」と後輩達に命令した。


 襲いかかる後輩達を払い除けながら武は「悠斗にもしもの事があったらお前らも共犯だからな! 分かってるのか?」と言った。そして中川を睨み付けると「お前だけは絶対に許さない!」と言った。中川が「お前に何が出来ると言うんだ!」と叫んだ瞬間、武の頭の中で「こいつだけはヤバイ、逃げろ!」と声がした。


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