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一人の少女

 本音を言ったときに、涙が出る。

私はこの現象を、ただ、自分が弱い奴だから起こると思っていた。でも、それは間違いであった。どうやら、少なからずそんな人間がこの世には存在するらしい。

 かといって、私の心は軽くなることは無かった。人と意見が違う時も、私が泣かないときは、違う意見を持っていると見透かされる。私が泣くときは、本音を話してくれてありがとうと言った。

 そんな世の中に、少なからず疲れていたのだと思う。私は、大好きな家の屋上にいた。誰もいない、夜には月が綺麗に見える、心もとない柵がずらりと並んでいる屋上だ。私は全てを投げ出したくなって、思わず足を空に踏み入れた。

 解放されたと思っていた。けれど、最期の私の頬には、何も伝わなかった。

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