(終)第66話 未来に向かって出発しようっ!!!
そんなこんなで私たちの日々は過ぎていく!
今日は、私たちの2度目の山登りである。 アウトドアの荷物をしょって、ゾロゾロと遠足のように大人数で、最寄りのさびれた小さな駅へと向かっていく。
「ほら、行くよっ! 葉月、置いてくよ!」
「ぎゃーっ! 先輩待ってくださいっ!」
駅舎に入ると、私たちは賑やかに話しながら改札口へ向かった。
今日は、今まで出会った人たちが、なんと都合よく一堂に会した。
チャラい系のスバルくんもいるし、楓ちゃんもいる。 ナミ子ももちろんいるし、未来創作部で知り合った人たちもいる。 アキさんの友達までいて、本当に勢ぞろいである。
改札口を通って、私たちはホームに出ていった。 すっかり秋に変わって心地よくなった空気の中で、私たちは並んで電車を待つ。
隣を見ると、瑞が奇抜で派手な服を着ている。 自分で作った、青と赤のカラフルさがバチバチに弾けているような、ドレスみたいな格好である。
「……その恰好、山登りに向かないんじゃないの?」
「上るときに着替えるから、いいのっ!」
瑞はそう言って、ニカッと歯を見せて笑う。 リボンが風に舞っていていて、すごく似合っている。
隣では、葉月がスマホで天気予報を見ながら言ってくる。
「先輩っ! 明日も明後日もそのあとも、ずっと快晴らしいですよ。 また異常気象ですよ、上部構造の陰謀ですよっ! キャーッ!!ww」
まったく、今日も葉月は元気だなぁ。 でも、一緒にいて楽しいよ、葉月っ!
警告音が鳴って、向こうから電車が走ってきた。 風が吹き、私たちの服を揺らしていく。
今の社会は、つまらないかもしれない。
低エネルギーで、未来のない無気力に満ちている。
合理的で、冷たい空気が覆っている。
いつもの集団主義で、外れたものは社会からはじかれる。
学習と安定の時代で、似たようなことのくり返しで、最初から何もかもが決まっている。
私たちは、そんな社会の中で息苦しさを感じている。
楽しく希望的でいたい。
明るく素直でいたい。
自分の個性を発揮して、オリジナルでありたいっ!
既存の構造を外れて、解放的でいたい!
よし、ならばそれで行こうっっっっ!!!!!!!!!!
私は、私たち自身を全力で肯定しよう。
今の社会がつまらない? ならば、これから面白くすればいいのだ。 私たち自身の手で、ワクワクするものを作り上げればいいだけだ。
世界は常に、波打っている。 今の社会がつまらないというなら、それはこれから楽しくなる前兆なのだ。
世界が私たちを必要とする時代は、これから必ずやってくる。
その大いなる第一歩を、誰よりも早く、私たち自身で踏み出そうじゃないか。
電車が止まって、扉が開いた。
私たちは弾むように、電車へと足を踏み入れていく。
明日はどうなるか、誰にも分からない。 思ってもみないことが、あるかもよ。
さあ、一緒に未来に向かって歩き出そうっ!




