価値観
「閣下、新垣様の記憶のデータがとれました。我々も一緒に体感させていただきましたが凄まじい勢いでした。」
“そうか…やはり彼だったか…見覚えはなんとなくあるような…はっきりしていなかったんだ…彼が…”
「はい。待ち望んでいた方です。」
“彼にはいつ会えるのだ?”
「記憶のデータをとるために無理をさせてしまいましたので…一週間後ぐらいには会えると思います。申し訳ありません。負担が大きいと解っていながら…。」
“お前たちのせいではない。我が不甲斐なかったのだ……記憶のデータの一覧表をなくしてしまって、時間がかかってしまったからな…あれさえ、あればすぐに解ったはずなのにな……”
「その一覧表なんですが………」
“手がかりでもあったのか?”
「新垣様が持っていました……拾って保管していたみたいです。ですが、なんの一覧表か解らなかったみたいです。」
“そうか…彼が持っていたか……あれは我々にしか読めない様になっているからなぁ……それでファイルはどこにあるんだ?”
「先ほど、お預かりして参りました。こちらでこざいます。」
“すまないな…”
「そんな事はございません。閣下のためでしたら、私共は鬼にもなります。データ転送の日にちが決まりました。一週間後の10月31日になりました。一斉送信ですので時差があるかもしれませんが……全国の支部に連絡はいれてありますので、準備は着実に進行しております。」
“結果が楽しみだな…服部はどうなると思う?”
「やはり、価値観の違いなどありますので……半々だと思います。」
“なぜそう思う?”
「色々な方とお会いしてきましたが、十人十色と言う言葉がありますが……その通りだと思いました。札幌の時のような方が出ないことを祈ってしまいます。」
“そうだな……賭けるしかないな…”
「はい。それでは閣下…また一週間後にお伺いいたします。」
“頼んでぞ……”




