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第73話 「狂気の宴」

研究室の床が開くーー



ドォン!!



黒い霧ーー


次々に現れる影ーー


マリス。



一体…

二体…

五体…

十体…



まだ増える……



キリカ

「……マジ!?」



ルディ

「……囲まれて…いる」



コトハ

「逃げ道がない…」



Dr.Darknessが静かに拍手するーー


パチ……

パチ……


「素晴らしい」


穏やかな笑顔。


「ここまで辿り着いた人間は初めてだ」



リントが鼻で笑う。

「お前の余興に付き合う気はねぇ!」



Dr.Darkness

「だが…」


少し首を傾け薄笑いを浮かべた…

「もう始まっている」



マリスが()えるーー

突進!!


リント

「来い!!」


拳。


ドカッ!!


一体が吹き飛ぶ。



キリカが前に出る。

「邪魔だぁ!!」


剣が(ひらめ)くーー


ズバン!!

ズバッ!!


二体が斬り裂かれるーー



ルディが手を上げる。

空間が(ゆが)むーー


「……ヴォイド」


一瞬の静寂…


「ブレイク」


黒い刃ーー

空間ごと裂く。


三体が消える。



だがーー

  まだ次々来る。



コトハが叫ぶ。

「キリちゃん、左!!」



キリカ

「!?」



巨大マリスが突っ込む!


ドゴォ!!


床が砕ける!!



キリカが横に跳ぶ。

「危なっ!」



コトハの瞳が光るーー

静かに(つぶや)く。

「三秒…」


手を前に出すーー

「クロノ・リライト」


空気が歪むーー

  時間が揺れるーー

    未来が書き換わる。



次の瞬間!


マリスの爪が

    空振るーー


キリカ

「助かった!!」


「ありがとコトちゃん」


反撃。


ズバン!!



首が飛ぶ。

しかしーー

マリスは止まらない。


次ーー

次ーー

ーーーー

終わりの見えない戦闘が続く……



ドゴォ!!


衝撃ーー


ザシュッ!!


瓦礫が飛ぶーー


パキィィィン!!


壁ごと空間が裂けるーー



数分後…

研究室は半壊していた。



マリスの残骸ーー

黒い霧。



リントが息を吐く。

「……ふぅーっ」


「ダリーっ…」



キリカも肩で息。

「ちょっと…マジ…」


「きりがないってば…」



ルディ

「……まだいる」



コトハ

「クロノ・リライト……

もう使えない…」



Dr.Darknessが楽しそうに笑う。

「素晴らしい」


パチパチと拍手ーー

「人間の可能性は本当に面白い!」



リント

「……まだやる気か」



Dr.Darkness

「もちろん」



静かに振り返るーー

研究カプセル。


そこに…


少女ーー

ゆっくり立っている。



リントの目が止まる!

「……おい」


キリカ

「まさか…」



コトハ

「……あの子」



少女ーー

黒い目。

黒い紋章。


ゆっくりこちらを見る…


Dr.Darknessが優しく言う。

「起きたかい」


少女が小さく(つぶや)く。

「……は…い」



リントの拳が震える。

「やめろ!」



Dr.Darknessが微笑む。

「第二ラウンドだ」



少女の紋章が…


ドクン…


黒く脈打つ……



コトハ

「……ダメ」



ルディ

「……最低だ」



キリカ

「ふざけんな!」



Dr.Darknessがスイッチを押すーー


ピッ。



少女が震える。

「い…や……」


「おにい…ちゃん……」



リントの呼吸が止まる。



黒い霧が溢れるーー

少女の腕がーー

マリス化する。



Dr.Darkness

「さあ…」


狂気の笑顔。

「実験を続けよう!」



少女がーー

リントへ向かって歩き出す。


リントは動けない。



キリカ

「リント!!」



少女の刃が…


ゆっくり振り上がる――

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。


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