16・名誉国民賞~私は私から逃げるがストーリラインになりそうです~
狐の洋服をあれこれしていたら式の日に。狐の名前どうしよう、タケ?ケミ?ミカ?
タケかなー
タケには大きいタケになってもらって、迎えの乗り物の代わりに騎乗して式場まで向かいました。ああ緊張する
ーその割には下半身はー
ー春真っ盛りー
ーTRPG的にはチャームされてますねー
うるさいうるさい、身体を重ねることなんてモンスター疾患もちは不可能なんだからな、しかたないでしょ。モンスター疾患の体液を普通の人が過剰に取り込むとモンスターアナフィラキシーショックを引き起こさせるんだから。みんなも悪くないはずなのに。
脳内で下世話痴話喧嘩しながら式場へ。内務大臣の公邸です。途中で厩舎があるのでタケとはそこでお別れ。リュックとベルトは頼んだよ。
厳かにあるいて公邸に。内務大臣がお出迎えしたのでにこやかに挨拶、式場に向かいました。
「…ということにより名誉国民賞をさずけます」
「ありがとうございます」
記念の盾を貰い、内務大臣と並んで記念PDA撮影。
式はこれくらいなんですが、これが魔道通信で通信があるところにわわーっと飛ぶんですよ。この国は悪の枢軸でもないので世界中と言ってもいいですね。いやー影響ありそう。
この後マドメディアから質問。モンスター疾患でも対等に接して勉学させてくれた学園と、厳しい世界だったけど鍛えられた開拓島のお陰と述べておきました。
「それでは、今後どういう生活をしていきたいですか?」
「そうですね、ひっそりしたいなというのが正直な所です。モンスターとの戦闘やサバイバル生活で感じた所をものにしたいなというきもちは無くはないですが。」
そんなインタビューで終わりました。さすがに無難なインタビューしか飛んでこなかった。死刑場におくられたときの気分は、とか聞かれてもどう答えてよいものかと悩んだんですが杞憂でした。
公邸を後にし、タケと一緒にホテルに帰ります。この星の騎乗生物は船で島を回る+島が浮いてるという関係上小型軽量取り回しが聞く動物が好まれますね、馬も小型のほうがよく使われます。魔道ものは、魔道馬車が出回りきって、最適化された魔道車が出てきてたりします。公共交通か公用車か、その程度ですけどね。魔道具の製作は難しいんです。
「さてとタケちゃん、重大なお知らせがあるんです。明後日でここは引き払う事になります。どうしましょうか。」
「僕は最悪そのリュックでお昼寝してれば良いから別段何もないよ。」
「仕事もないんですよね。後1400ユロルはありますが、このままだと早期に油揚げは食べられないことになります。」
「それは困るけど、僕は空腹では死なないしね。」
「なにかよい所ないものか。」
「リンカちゃんサバイバルで思ったことがあるっていってたでしょ、それを売れば?」
「え、例えば多目的ツールは必要、使わないけど欲しいときにないと駄目なやつはそれなりの質で用意しとかないと駄目、研げないと駄目、ノコギリは刃渡り20cmでほしい、燃焼効率のよい焚き火台は必要とか、そういう感じだよ?」
「極限行動が好きな人や軍隊とかに売れるよね。多目的ツール作って売れば良いし、サバイバルセット作って売りなよ。リンカちゃんみたく長期サバイバルを目的とせずに2週間から1月生きられれば御の字だよ。エネルギー問題はどうにもならないしね。」
「ピロートークの事をよく覚えてるなあ。んじゃあお金借りて試作販売してみようか。」
ということでホテルを引き払った後に首都島を離れ、C程度の都市島の鍛冶工房付きの家屋を借りて銀行融資を受けて試作を開始。素材は構想を語ると食いついてきてくれる会社があったので、成功した場合の仕入れをもっぱら頼ることで合意。錆びにくいのが大前提なので鋼鉄と魔金属とクロムニッケル?というメッキに使うような金属この3種を織り込んで合金にしたものだそうです。~クロムとニッケルは別物だから4種だよ~
まず模倣の試作をしましょう。多目的ツールの大きいサイズを何個か作りました。全て魔法製造。いや、この精密機械を作る技術がこの星にはないよ。鍛冶工房付きにしたけど使ってない。
大きい試作品ですが、これはこれで使えるので売り込み…に行く前に特許とりに行きました。この方法は誰も考案したことがない方法だったので。4つくらいの特許かな。
2ヶ月後くらいで結果が来て、めでたく全部特許が取れました。即座に魔道通信で申請できる国全てに特許を申請。パクれるとは思わないけど、似た製品を作らせるわけにもいかない。柄に複数のパーツつけて展開できるってだけで仰天もの何ですからね。学生の頃始まった魔道産業生産革命に乗り遅れるわけにもいきません。
この2ヶ月で少ないパーツなら魔道鍛冶で製造できるようになったので製造開始。ナイフスプーン缶切り栓抜きドライバーです。まずは軍と登山家が使うであろう機能だけを取り付けました。ハサミは技術不足で無理でした。これを量産品として売り出しました。誰でも出来る魔道鍛冶ではなく、私が魔道製造で作る物はスペシャルモデルってことで。
これが大売れ。軍隊と登山家に狙いをつけたのが成功しましたね。彼らの装備は「規格」が出来てきているからそれに合わせて作ったドライバーが有効だし、ナイフスプーン栓抜き缶切りは御飯食べるときに使いますからね。頑丈で錆びにくいのもよかったようです。
これで勢いに火がついたので人を雇って会社を回すことに。製造は全然追いつきませんね。アイデアはまだまだあるんですが。
次の商品は折りたたみのノコギリ。私もびっくりしましたが、折りたたみのナイフがあって良いように、折りたたみのノコギリもあってよかったんです。探検家やモンスター制圧戦で使えるように刃渡り20cmでロック式、「替え刃出来る」ようにしました。替え刃出来るは特許取ってあります。
サバイバルで痛感しましたが、薪を取ってくるとかならワイヤーチェーンソーや小さいノコギリで良いのですが、太い枝を切って前に進む場合押して切る大きなノコギリが必要なんですよ。ああワイヤーチェーンソーも売れるなあ。でも技術的に難しいね。
これは空前絶後のヒットを巻き起こしました。資金に余裕があって替え刃する資源的余裕があるなら歯を直すより取り替えた方が早いんですよね。そうじゃなくても折りたためることで歯を出さなくてよいというのが極めてよかったようです。
ちなみに私もスペシャルモデルを一つ所有しています。またサバイバルはないだろうけどね。
会社もっともっと大きくしないと駄目かなーと思っていた時期に、とある天使がやってきました
「…よくやっているそうね、鈴華さん。」
「あ、スズカさんじゃないですか、大学の研究はいいんですか?どうぞお茶です。」
「そうね、ちょっと詰まっているわ。私鈴花だけじゃ駄目かもしれない。」
~リュック取ってくる。気が凄い変だよこのお姉さん~
まじか、逃げないと駄目でしょうか。
「スズカさんも凄いと思いますよ、もう何年も研究していらっしゃるんでしょう?」
「私はスズカじゃないの、8耐とかやってないの。鈴花、そうリンカなのよ!!!いい!素晴らしいリンカは私だけ!奇跡のモンスター疾患をもつリンカは私だけなの!!!!」
ちょrちょちょとよちょお、確認したいことが多いけどまずは落ち着かせないと
「まずお茶のみましょう?美味しいですから。」
「本当に!本当に!なんで貴方は私が邪魔してもそれを躱しきるの!学園では差別されなかったし!魔法使い派遣では結局居心地の良い所に落ち着くし!!
せっかく推薦してあげた特別制圧作戦では生き残るし!!!ましてや表彰されてこの大人気の会社!!!!なんなの!!!!
」
「え、スズカさんが私を死刑場に送り込んだんですか」
「そう!よ!私は天使!私は1人で十分!だからほら!これを見なさいよ!貴方を特別研究の素材にするための捕獲令状よ!!さっさと!私の肉になれくそあま!!!」
あかん逃げよう
~おまたせい!乗って!!~
私の後ろから小さいタケが荷物を背中にくくりつけて登場、私は念力ですず…リンカさんを押しのけてタケの後ろに続きます。
「にがすかこのやろう!」
リンカさんが凄い強力な念力を展開して私を掴もうとします
~魔法程度ではなあ!~
タケが気で念力を打ち払い、2人で会社の外に。瞬間タケが大きなタケになって気で私を掴みそして大きく気ジャンプ。会社から逃走を果たしました。
「kすおがyhうぃうあがああああああああああ!!!」
マジ恐、とりあえずどこか違う島に逃げよっか。船着き場いける?
~兵士が待機してる。どうにもかなり手を入れてきてるみたいだよ~
げえ、国レベルで逃げないと駄目かな。どうしようかね
~天翔しようか?~
あーそだね、そういうので逃げよう。亡命した方が良いかなー
~兵士を動員出来てるからねえ、その方が良いかもしれない~
じゃあそうしよう。とりあえずムーレライ国なら受け入れてくれるかな?近隣だとここ以外は亡命には非積極的だね。
~だめなら世界を変えて天翔するよ~
ありがと。じゃあ、ムーレライに向かいます、まずは
旧E3938番開拓島!!!




