13・思考誘導
意識誘導
魔素を使えるだけ使って湖の調査をした所、水深は不明、山から水が流れてる所がある、というのがわかりました。わからないことが多いのがわかった感じですね。あ、魚は人や水を飲んでいる動物を襲うような大きさのものはいませんでした。表面上は無害な魚だけって事ですね。
しかしこの大草原と湖、暮らすには最適ですから最大兵力を出してでもこの島を手に入れてもいいと思うんですけど、なんでそういうのしなかったんですかね?わからなかったのかな?
とりあえず水が出ている所へ向かうことにしましょう。地肌が見えているような山なので傾斜と地肌の崩れに気をつければいけるはずです。
私の目で流れてる所がわかる所まで来ました。山の中腹で湖の中心線上にありそうです。場所としては島の中心に近いのかな?山は島の中心に立っているように見えましたからね。とりあえず進みましょう。
すごーい!水が溢れるように流れてます!何日かかったか覚えてないけどここまで来ました!結構標高も高くて景色も良いです!後は源泉を見つけるのみ!
私は今源泉を探るため流れ出る水が作ったであろう洞窟を歩いています。凄い勢いで水が隣で流れているため足下に注意しないといけませんね。どこまで続いているんでしょうか。魔素でライトを作っていますが結構綺麗な洞窟です。
PDA相対座標で考える限り、そろそろ山の中心部です。何日歩いたんだろう。ここまで長い距離をこの勢いの水が流れてあまり土が削れていないとか、なかなか不思議ですね。何年も流れてるはずなのに。
私は中心部に着いていました。過去形なのは今はさっさと下山しているからです。中心部はとても広大で、火口から光が落ちていて、見える所全てが魔力結晶で、巨大な魔力結晶が大量の水を生み出していて、巨大な2足歩行ナマズがいました。そう、最後のモンスターがいたんです。先制攻撃の飲み込みをされて、回避しましたが噛みつかれた格好になったのでマナ最大展開で耐えて、とっさにピストルを抜いて頭部めがけて乱射。これで頭が飛び散って即死したんで身体強化して身体を捻って脱出。飛び跳ねる胴体が収まるのを待っていたんですが、胴体が動かなくなったと同時にここにまで探索しないといけないという無意識下の強い気持ちがなくなりました。どうやらこいつの餌になるために意識誘導されていたみたいです。
マナで守ったのは無意識ですが、とっさにピストルを抜けたのはTRPG子が―ピストルウウウウウ!―と叫んだから。本当みんなには感謝感謝です。
せっかくなので少し探索。今ならそこまで思考が回りますが、ここまでの道のりとここは誰かの手が入ってますからね。巨大な魔力結晶は魔力結晶じゃなくて周囲の魔素を吸っている物体らしいということがわかり、エンチャントされていると推測できました。近づいたら私の魔素が抜けていきました。
この山に豊かな魔力結晶があるからだと思いますが、山の中腹中央にこれを設置して人工的な湖を作ろうとしたなにかがいるのは間違いないですね。あの泉の様に、自然が意図的に作った「自然の驚異」というのもこの星に浮いてる島だと有り得るんですよね。浮いてる島も不思議です。地上と同じものが浮いているということは確かめられていますが、なぜ浮いてるのかに対して説得力のある説明がなされてません。
ナマズを腐敗させるのもあれなので炭にして水に流しながら探索を継続。火口の方は結晶が鉱石ですが、ここに来るまでにだんだん純粋結晶になっていってますね。濾過とか精製されてるのかな。
後はー…ナマズのせいで結晶が少し砕けてるからそれを拝借しておこう。それ以外に使えそうなものは特にないようです。
無駄骨なきもしますが、モンスターが駆逐されないと新しいモンスターが生まれてしまうのでこれはこれでよいのかな。ここがなんなのかは研究者のお仕事ですね。
ということが内部でありました。今は釣りをしています。竿がありませんので草原の低木で代用。疑似餌というやつで釣るそうですが、逃げられてばかりです。難しい。しかし諦めないぞっ
全然駄目だったんですが、F食美がやりたいというので思考を合わせて一緒に挑戦。…Fは食の事になると本気になりますね、ちょん、ちょん、と竿を動かして疑似餌を動かして美味しそうに見えさせ、食いついた瞬間に一気に念力で引っ張ってHIT。後は魚との格闘を楽しみながら釣り上げてました。この子いつ魚釣りを覚えたのでしょうか。
釣り上げた魚は80cmくらいの魚でした。黒い鱗に滑らかなシルエット、なんて魚なんでしょうねー魚はさっぱりわからない。頭を落として内臓を取って、焼いて食べました。赤身だったのでうまかー!
魚と肉で栄養は取れそうなので、ここに滞在して修繕をしてから、北側の探索をしつつ元の場所に戻ろうと思います。誘われての強行軍だったのでみんなボロボロ。そしてああいう寄ってこないモンスターが―いるとこの…9ヶ月くらい?で新たなモンスターが湧いてそうですからね。
滞在して3日目に低空飛行する魔道飛行船が接近してきました!!!助けが来た!というか調査!見つけてもらわないと!
大声を出しながら閃光魔法を連発。こういうときって届かないってわかっていても大声を出すっていいますが本当ですね。ランチャーの魔法煙幕を使って文字煙幕も出してみました、「くちくできました」と。一気に出したのでランチャーの存在を疑われそうですが、ランチャーが研究のために人手に渡るのとここで死ぬの、どっちを選べといったらランチャーが人手に渡るのを選びます。
飛行船は何度か旋回した後戻っていきました。見つけたから旋回して、それで揚陸船を持ってくるために戻ったんだ!
しばらく待ったら今度は魔道輸送船が来て、揚陸船が1船下りてきて草原に着陸、人が降りてきました!助かったんや!
近づいてきたのが兵士で、警戒していたため事情を説明するのがちょっとやっかいでしたが無事に揚陸船に乗って輸送船にのり、帰路につくことが出来ました。
ここに飛行船が来た理由は機密だそうですが、駆逐できたことは国へ報告が行くそうです。私は保護された形となって小型船に乗り換えてこの島を離れることになりました。あばよ!53番島!
向かったのは首都島に付属している研究島です。取り調べ?聞き取り調査?を行うことになりました。
「なるほど、では君が全て駆逐したと。27回失敗したあの島を。」
「はい、正確には他の人がやられてる内にどんどん処理した結果、ですが。」
「あのウナギを。」
「はい、刺さった後爆発する魔法で一匹に1魔法で。」
「それでも膨大な数だね。君は思考分裂症だそうだが、どれくらい分裂してるんだね?2?3?」
「えっと…私含めて7です。」
「ななあ!?なんで生きてる!?」
「幼い頃に…頭でもぶつけたんですかね?気がついたら学園に入学していましたので。」
「そうか…今日はここまで、お疲れ様。」
取り調べは以上でした。この後は首都島のホテルに移動となりまして、そこで連絡員から「これから貴方と島の調査が行われ特に問題が出なければ駆逐できているとなり島の土地と軍人年金が手に入るでしょう。調査が終わるまでは監視付きですがホテルに滞在してください」と伝えられました。いや、服装…
ホテル高級やないかーい。私服と呼べるかどうかのものしか羽織ってないんだぞ。見世物になりながらホテルの部屋まで行った後、すぐに監視員に服を陳情しました。そしたらホテルに聞けというので部屋にとりついてあった魔道通話機でフロントに相談、すぐに見繕って貰えるそうです。さすが高級…!身体綺麗にして待ってよう。
現れたのは老練な男女ペア。女性が身体の採寸や下着や肌着の選択をし、男性が見合う上着や靴を選択してまとめて魔道送信機で送信して注文という華麗な流れ。女性から持ち込んであった下着と生理用品を渡されて、二人は帰っていきました。後日また訪問するそうです。代金はホテルに請求するからホテルで支払えばよいとのこと。さすが文明、すごいぞ文明。来るまでホテルのガウン?でも羽織っておこう。
2日後に商品が届きまして、中身は肌着下着生理品が複数とパンツが2枚に上の服が3枚そして靴1足ですね、パンツはどちらも綿で服は綿1枚に綿麻混合が2枚。靴は綿と革。た・か・そ・う・!白いパンツに赤い上着にしました。忘れていましたが今は冬なので、どちらも厚手です。
ま、これで後はベルトポーチ全てのお手入れに専念できるってもんです。
制限がないので7つの念力で布を操ってお手入れしたり、2思考がお湯やひまわり油だして他3思考がそれをこすりつけ残り2思考で拭き上げるなど、暴れ放題。あの島にいる間役に立ちすぎて感謝の念しかないナイフと手斧は研ぎ上げもしたり。あの島にいる前はこれが普通だったんですけどねえ。厳選して思考していたからか、7人が同時に思考してもさほど混乱しなくなりました。混乱もほとんど起こさなくなりましたね、サバイバルで混乱したら死にますからね。
1週間ほどしたら連絡員が来まして
「駆逐で問題ないようです。あの53番の駆逐という事で表彰されます、朝の正装服の準備をしてください、代金は私服も一緒に国が払いますので。」
ふぁ?




