蜘蛛の糸
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1
あたしの蜘蛛の糸に掴まったお巡りさん。
うーん。
束の間のトキメキね。
至福の時よ。
うーん。
この感じ、とてもたまんないわ。
もうあたし濡れそうよ。
馬鹿ね。
アソコじゃないわよ。
あたしの渇いた心の話よ。
でも不思議よね。
あたしが待ち合わせの人々に視線を合わせると皆が不自然に横を向くのよ。
あっ!
そうだ。待ち合わせしているんだったわ。
それにしても遅いわね。
いたずらメールだったのかしら?
でもとっても残念だわ。
もしも本当だったら、あたしはどうなっていたのかしらん?
両手足をちょん切られ東南アジアへ売り飛ばされていたのかしら?
それとも闇金融?
まさか臓器売買何てあるのかしらん?。
ウーン。
どちらにしてもデンジャラスね。
アーン。
ラブモーション。
何!
公衆の面前で悶えるなって。
ふん。
ウルサイわね。
あたしは待ってる時間って好きなのよ。
想像力を掻き立てられてワクワクドキドキするぅわね。
あたしと遭遇する相手の驚愕する表情が、ハッキリと目に浮かぶようで今からぁ楽しみよ!
ぁんだってぇ
誰でも驚愕するって!
そりゃそうよ男は皆あたしのノーブラの爆乳に驚愕するわ。
ちょっとぉ、あんた何故首を横に振るのよ?
解るわよ。
恥ずかしいのねぇ認めるのがぁ。
あなたの激視線が突き刺さるぅの。
ウーン。
アーン。
あたし濡れてきたわぁ……アソコが。
「ワニ吉くん。あと5分したら帰ろうね。
待ち人は来ないみたいだから。
多分イタズラメールだったみたいよ。
今日は夕方から中野サンプラザで歌とサイン会よ。
ワニ吉くんも行く?」
「痛い痛い。
噛み付いちゃ駄目でしょう」
なに!
サイン会ってどういう事かって?
あたしが歌のあとサイン会をやるのよ。
ぁんだってぇ!歌のリハーサルしないのかって。
ふん。
余計なお世話。
あたしは、いつもぶっつけ本番よ。
2
「ちょっとぉ、あんたぁ。
超うざいんだけど!
あっち行ってくんないかな」
「えっ、あんだって!」
(なによぉ。お巡りさんから解放されたと思ったら、また変な女にからまれた……。
ちょっとからかってやろう)
「おおっ。
あんたいけてるジャン。
誰かに似てるって言われない?」
「よく深田未夢に間違えられるよ。
街を歩いているとサイン下さいって、よく言われるのよ」
「ビックリクリクリ。
本当に深田未夢に激似じゃん」
「そんなに激似じゃないと思うけど。
でも周りの人が激似だって云うのよ」
そう言いながら、深田未夢似の女は腰を捻りながらシナを作った。
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