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四日目、二話目

まだ聞いていくんでしょう?

また一つ、勇者パーティー追放系の話を用意してありますよ。

「他人の不幸は蜜の味」とはよく言ったものですが、蜜って意外と苦い面もあるんですねぇ。

ここに、二人の男がいます。これは、勇者パーティーを追放されてしまった二人の物語。


彼らの名前はマインとガイル。ヒーラーのマインと召喚士のガイルです。

彼らはかつて、異世界より転生してきた勇者と共に魔王を倒し、沢山の金と名誉を手に入れました。

しかし、魔王を倒した後の勇者は、段々と金と強さだけを求めていくようになりました。


ある日、勇者は言いました。

「お前らのような雑魚がいては我々勇者パーティーの名に傷がつく。回復は魔法使いに任せれば良いし、召喚なんか役に立ったことはないだろう。お前らは用無しだ。」

このまま二人はパーティーから追放されてしまいました。

「僕たちはどうしたら良いんだろう」

気弱なマインは言いました。

それを聞くと、ガインが言いました。

「なあに、より強くなって、俺達のありがたみをあいつらに思い知らせてやれ」


二人は、ヒーラーと召喚士という、異例のパーティーを組むことになりました。

と言っても、組んだばかりなのでまだ最低ランク。受けられる仕事には限りがあります。

そこで二人は、最低ランクのクエストの中でも一番報酬の高いダンジョンの仕事を選んで、受けてみることにしました。


ダンジョンの中に入ると、早速ゴブリンの群れが出てきました。

「行くぞ!」

ヒーラーと召喚士の戦いの始まりです!


……ダンジョンから出てきた二人の姿は、ボロボロでした。なぜかって?

あの勇者の言う通り、二人には実力がなかったからです。

それでも二人が勇者パーティーに居た理由。それは、勧誘でした。

二人は異世界召喚されたばかりの勇者が仲間集めをしていた際に、数合わせとして呼ばれただけでした。

ご存知の通り、パーティーを作るには、5人以上の人が必要でした。勇者が選び抜いた戦士に、魔法使い。これだけでは勇者を合わせても二人足りない。

と、いうことで、そこら辺にいた二人を勧誘したら、見事に加入してくれたって訳で、実力で選ばれたわけでは無かったのです。

魔王を倒した今、勇者の目は肥えていました。時間が経って、「あれ、こいつらより良い奴いっぱいいない?」と思うのも無理はない。


誰が悪いのかスッキリしない。

これぞリアルな異世界物語。 


……どうだった?え、なんかあんまり可哀想じゃないって?

そりゃあアンタの感覚が段々おかしくなってきてんだよ。こんな語り場に行き来していたらしょうがないけどな。

また明日も来るんだろ?ここで待ってるぜ。


明日は語り場の定休日です。

でも、もしかしたらあの語り部から何か連絡があるかもしれません。

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