↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
101/162

99話:「事態急変!」

大和たち一行はゲソルド討伐の宴に顔を出していた。

町全体がガヤガヤとしたお祭り騒ぎになっていた。

そんな中大和たちはとあるテーブルの一角で固まって運ばれてきた料理や酒を食べたり飲んだりしていた。

勇者がここにいるという噂を聞きつけた町の人々が代わる代わる大和に感謝の言葉を掛けてくる。

大和はそんな言葉に身じろぎしつつも純粋な彼らの言葉に頬を綻ばせる。

朝早くからゲソルド討伐に向かい短期決戦で仕留めたため時刻はまだ正午を過ぎて数十分と言ったところだった。


「ひゃまふぉふぁま、ひぃっふぁりふぉふぁべぺふぁふか?」


おそらく『ヤマト様、しっかりと食べてますか?』と言いたいのだろう

リナが口いっぱいに料理を頬張りながら訪ねてくる。

その様子に呆れた表情で苦笑いを浮かべる大和たち。

たくさんの料理と酒に舌鼓を打ちながら宴を楽しんでいたその時

突然血相を変えて飛び出してくるメイド姿の女性がいた。


大和の姿を認めるや否やこちらに向かって突進してくる勢いでやってきた。

肩で息をしてまともに話すことができない彼女に対しエルノアが飲み物を差し出す。

彼女はその飲み物を一気に飲み干すと息をするのも面倒だと言わんばかりに口を開いた。


「ヤマト様、マチルダが魔族に攫われました!!」


突然の出来事に全員が目を見開き驚愕の表情を浮かべる中彼女は言葉を続ける。

彼女曰く大和たちがアイゼンの屋敷を去ってから2時間ほどしてマチルダの姿が見えなくなっていることに

気付いた彼女たちは屋敷をくまなく探したそうだ。

そして彼女が個人で使用している部屋に行ってみると争った形跡がありベッドの上に手紙が置いてあったそうだ。


「こっこれがその手紙でございます!」


そう言って二つ折りにされた手紙を差し出してくる。

受け取った手紙にはこう書かれていた。


『神託の勇者コバシヤマトよ、仲間の一人は我々サマエル軍が預かった。

 彼女を取り戻したくば、ドグロブニクの町より北東10キロ先にある【ドルチェ平原】まで来い。

 来なければ仲間の命はないと思え』


「サマエル軍? なんだそれは?」


その存在を知らなかった大和は手紙に記されたサマエル軍という言葉を口にする。

その瞬間その場にいた町の住人やリナたちの顔が一気に青褪めていく。

大和が不審に思っていると、マーリンが説明してくれた。


「サマエルとは魔王軍の大幹部の一人であり強大な力を持った大魔族の一人ですのん。

 ちなみに大幹部は全部で4人いて赤のサマエル、緑のタローマティ、青のルシファー

そして、黄のメフィストフェレスですのん」


「フィスもその大幹部の一人なのか?」


大和の答えにマーリンは静かに頷く。

周りの反応からサマエルという魔族がどれほどの強さを持っているのか理解する。

そして、それを知った後おずおずとした態度でリナが問いかけてきた。


「ヤマト様どうするのですか?」


大和は真剣な表情を顔に浮かべ自分のジョッキに残っていた酒をぐぐっと飲み干した。

そして勢いよくジョッキをテーブルに叩きつけると自信一杯の言葉を口にした。


「そんなの決まっている。 マチルダを助けに行くぞ!!」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。