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【休載中※第2幕執筆中】Re:Call  作者: 織姫
プロローグ

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Re:Light

 俺には幼馴染がいる――いや“いた”と言った方が良いかもしれない。

「へぇ、また新曲出したんだ」

 テレビの音楽番組では四人組のガールズバンド【Re:Light】が新曲を披露している。自然とスマホに手が伸び、贔屓にしている配信サイトのアプリを開くと……あった。しっかり配信されているではないか。

「あとでダウンロードするか」

 たしかバンド名には『誰かの世界を照らす光になれるように』と願いが込められているんだっけ。そんなことを思いながら画面を見ているとメンバーの一人が司会者から新曲について話を振られていた。

「あいつもすっかり芸能人だな」

 画面の中、司会者と軽快なトークを交わすボーカル担当。いまでは別世界の人となった夜凪紬――たしかファンの間では“ムギ”と呼ばれている彼女は輝いていた。バンド名に込められた願いを体現するかのようにテレビの中のあいつは笑っていた。


『今回の曲は“思いを伝えられない女の子の背中を押す応援ソング”そんな曲になっています』


 新曲のコンセプトを語る紬は終始笑顔でトークを続ける。小さい頃のあいつを知る俺はその笑顔に少し違和感を覚えていたが関係ないことだ。俺とあいつでは住む世界が違う。だからこうやって時折テレビであいつの姿を見ると少しだけ寂しくなる。


 夜凪紬のバンド卒業と芸能界引退のニュースが世間を騒がしたのはそれから数日後。学業に専念する為と平凡な理由だった。ショックが無かったと言えば嘘になる。

 それでもその時の俺はあいつなりに悩んだ結果なのだと受け入れ、これでもう二度と顔を見ることもないのだろうと勝手に別れを告げるのだった。


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